タイトル買い

「やりたいことしかやらない」  と決めて田舎に移住した話は、あちこちで書き、このサイトでも書いたことがある。 「やりたいことだけやっていたら生活できません」  と他人には、不評サクサクのひと言だが、同じようなタイトルを見…

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懐かしや古典技法

 カメラマンの修業時代に、デザイナー志望の仲間と「レコードジャケット」づくりに熱中したことがある。ただし仕事ではなく売り込み用のサンプルであって、あれやこれや工夫してつくりあげると、わずかなコネを頼りにレコード会社に持込…

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やぎ糞堆肥

 あるいは時期遅れなのかもしれないが、わが家の堆肥づくりは、毎年、春にさきがけた仕事として行なっている。やぎ放牧場に立っているケヤキの落ち葉と、二匹のやぎ糞を利用した堆肥で、毎年の畑仕事に利用しているのだ。  セルフビル…

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ストーブの灰

 わが家の薪ストーブは「みにくいアヒルの子」(Ugly Duckling)と呼ばれているデンマークのSCAN社製だ。奧に長いシガータイプで、やや見栄えがしないための愛称だろうか。8kwと小型ながら燃焼効率がよく、43セン…

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春の酢漬け

 春めいてくると「春告げ魚」を思い出す。魚偏に春と書く「鰆…さわら」も「春を告げる魚」だそうだが、どちらかと言えば西日本での話であって、東日本では「鰊…にしん」を「春告げ魚」と呼んでいる。  いきなりの余談だが、じつはこ…

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伊曽保物語

 イソップ物語をあらためて調べたとき「ほう、そうだったのか」とひどく驚いた記憶がある。今月に電子配信した『本多の狐』やその続編『竜の見た夢』を書いたころの話だ。『天草本伊曽保物語』と呼ばれる資料が、吉利支丹信徒に読まれた…

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それ以後

 応募した作品が授賞して小説家デビューをはたしてホッとしていると、こう言われることが多い。 「次作は続編を……」  これは担当編集者のきまり文句のようなもので、もちろん新人作家としたら否応もないものだ。はい、わかりました…

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