初挑戦「そら豆」

前々から考えてはいたが、何となく手を出し損なっていたのが「そら豆」栽培。秋に種を蒔くというのが素人農業者にはピンと来なかったし、一度も経験がなかった。なにより冬支度で何かとせわしい時期なのでついつい敬遠した。

いろいろ調べてみると、そら豆はきわめて風味が落ちやすく、収穫してすぐ食べるのが一番らしい。そうした採りたて野菜の美味しさは、都会から移住してきた者にとっては、カルチャーショックもので、家庭菜園をはじめる最大のモチベーションになっている。デッキ改造で背丈の高い「そら豆」も栽培可能ではないか、と思ったりしたのも挑戦原因のひとつ。

購入したのは「一寸そら豆」。乾燥してこの大きさだから一寸というのも誇大じゃない。「10月から11月にポットに種を蒔き、本葉4から5枚で本植えして冬越しする」とあり、寒冷地ほど遅蒔きにすること、とも書いてある。つまり苗の育ち過ぎは禁物らしい。

collage_fotor-01 とりあえず10月中旬に種を蒔いた。一週間ほどで発芽し、育ちも順調……と観察しつつも、すこしの育ち過ぎではないか、と思いはじめる。11月に入るころには本葉5枚を超えてしまい、この大きさで-10℃の冬をを越すのは無理かもしれない。

そこで11月7日ごろに残った種と、新たに「生食用のそら豆」も購入して蒔き、芽が出ないので発芽促進に透明キャップをかぶせてみた。簡易育苗箱のつもりだがどうなることか。
育ち過ぎの苗は寒冷紗をかけて12月初めに本植えする。一部はポットのまま透明キャップをかぶせて冬越しさせてみようか。

a13-00 こちらは芽吹いたばかりの電子本。はたして花が咲くの実がなるのか。それでもすこし好評な与一郎シリーズも4作目になり、セカンドシーズンの旗本編に突入した。

舞茸&料理

 友人の建築家からマイタケを頂いた。どうやら日光山中で採集したらしいが、留守中に訪ねてくれたのでくわしい場所はわからない。もっとも聞いたところで話してくれるとはかぎらない。
「きのこのシロ(場所)だけは絶対に教えない。息子には遺言で書き残す」
 という話がまことしやかに語られる土地柄なのだ。

「ご心配でしょうから、調べておきました」
 と放射性検査の分析通知書まで添付してある。いやいやご丁寧なことだが、いまだに心配せねばならないのが現実なのです。
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 計りそこなったけど1㎏はゆうにある立派なマイタケ。さすがは天然物でぷんぷん香ってくるが、はやく調理した方がよさそうだった。いまひとつは黒マイタケらしく、まだ若いものなのでいくらか保存が利きそうだが、なにせ夫婦二人なので食べきるのが大変だろう。

collage_fotor-03①自家製里芋を入れてけんちん汁。
②何はともあれ炊き込みご飯。
③ゴボウと合体のきんぴら。
④湿気った海苔をつかって佃煮。
⑤当然ながらの天ぷら。
⑥ストロガノフ家流のビーフ煮込み。
⑦ネットレシピの豚肉巻き

 と、まあ、三日ほどはマイタケ責めで、やっとこさっとこの完食でした。

ハチ毒・エピペン

 俳句の季語に「冬の蜂」があるけど、花のない冬のチエンソー作業ではちょっと注意が必要だ。越冬中のハチは動作がにぶく、よろよろと動いているが、毒針がないわけではない。ついつい触って刺さされたりする。

 広葉樹とくにカエデやナラを切断すると、含まれた樹液の甘み成分をねらって谷間中のミツバチが集まってくる。とくに回転する刃先は摩擦で熱くなっているため、樹液の匂いが強いのだろう。ときには回転する刃に突入して、はね飛ばされたりするハチもいて、そいつに刺されたりしないか、とヒヤヒヤしながら作業した記憶がある。


 数年前、ハチに刺されてアナフィラキシーショック(激しいアレルギー反応)に見舞われ、病院に駆け込んで点滴を受けたことがある。さいわい入院せずにすんだものの、医師にさんざん脅かされた。
「二度目が危険です。ハチの種類には関係なく、刺されないように注意してください」

p1250811-01 ハチ防除のネット服を購入したりしたが、いつも着ているわけにはいかない。とにかく作業には向かないので、一度も使用していない。

 そこで病院に行ったついでに「エピペン」を処方してもらった。ハチ毒などのアレルギー症状を緩和するため、自己注射する補助治療剤だ。専門医の診断をうけて処方してもらうもので、薬液入りの注射器のほかに練習用トレーナーが入っている。もちろん薬液や針なしの練習器で、上部の青いキャップを外し、太股に強く押しつけて数秒間待てばいい。
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 とにかく使う事態にならないよう願いたいものだ。

サフラン(洎夫藍)

 サフランが咲き始めた。8月に植え込んだ球根から2~3本ずつ発芽、順番に咲きだしてデッキを彩っている。秋咲クロッカスの一種で、赤い雌しべを乾燥させれば香辛料のサフランになり、重量単位で比べると、世界でもっとも高価なスパイスとも言われている。

 もともとは完成させた香辛料をサフランと称したが、いつの間にか花そのものをサフランとよぶようになったようで、江戸時代には生薬として伝わり、とくに女性の生理体系の薬として利用され、「番紅花」あるいは「洎夫藍」と表記された。

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 血液の代謝、循環に効果を発揮し、頭痛やめまいによく効き、肝臓にもいい。また最近の研究では、サフランの黄色の色素成分「クロシン」が、脳内の海馬を活発化させて、認知症やアルコールによる記憶障害を予防する働きがあるとわかってきたらしく、飲酒欲求とサフランの研究もすすんでいる。

a12-00 といった資料を読んだのは、ずいぶん前のことですが、さっそく取り入れた与一郎シリーズ第3作「家老脱藩」が配信されました。アルコール依存症に冒された主人公が様々な醜態を演じる、という破天荒なはじまりで、治療にあたった蘭方医が「洎夫藍(サフラン)」を処方したり、食事療法にサフラン入りしじみ汁(リゾット)が登場したりします。

待ったなしの秋

 寒さが来るとなれば、植え込みは待ったなしだ。あまりに発芽が遅れると収穫に支障がある。それでいて早過ぎてもいけない。気温が高いと球根が腐りやすく、また発芽した苗が育ちすぎると、寒さに耐えきれず冬越しできない。
 そんなネット情報に急かされてしまうのが、毎年のニンニク植え付けだ。

「なにはなくてもニンニク、絶対忘れないでね」
 と奥さんが熱望する事情もあり、ここ数年は、1年間ニンニクを買わずにすむほども収穫している。
 種ニンニクは、安価な中国産と国産ホワイト6片を購入していたが、今年はうっかりして国産ニンニクを買いそびれてしまった。そこでヤギ堆肥をたっぷりすき込んでの植え付けとなった。

 ニンニク体型のヤギ糞堆肥は、ニンニク栽培に最適……、ということにわが家では独り決めしている。

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追伸……咲きそうで咲かない月下美人だが、いよいよ蕾がふくらんできて、これぞまさしく「触れなば落ちん」状態。p1250709

追伸2……好評与一郎シリーズの第2作「新任家老」が配信されました。読み放題のKU(キンドル・アンリミテッド)でかなり読まれています。お楽しみください。
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デッキファームの秋

 デッキを利用したキッチン・ファームは、おおいに便利だったが、屋根を架けたことでかなり様相が変わった。
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 デッキ床張り替えを考えての雨除けが理由だったわけで、軒下利用のキッチン・ファームにある程度の支障があるのは想定していた。しかし、前面の柵が高すぎたのは設計ミスか。秋になって太陽位置が低くなると、影がまともにプランターにかかってしまう。いますこしプランター位置を高くする必要があるかもしれない。
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 とりあえず秋野菜をいろいろ植え込んでみた。朝食用のサンドイッチによく使うサニーレタスをはじめ、水菜、不断草(スイスチャード)の種も発芽しはじめ、茎ブロッコリーの苗を植えてみたが、はたして収穫できるだろうか。そのほかローズマリーやパセリは順調に育っているし、盛りを過ぎたバジルやルッコラもいますこしは利用できそうだ。

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 ただしタイムは、9月の長雨で弱っていたところを青虫にやられてしまった。かれこれ10年近くデッキに植わっていたので、そろそろ更新の時期だったのかもしれない。

p1250658p1250655-b 狂い咲きの月下美人は、急に寒くなったためか、蕾の成長がぱったり止まった。そこでストーブを焚きだした室内に移動させたが、はたして開花するだろうか。

サフランの秋

 カメラマンだったころ、一度取材したいと思いながら、とうとう行かずじまいだったのが大分県竹田のサフラン農家だ。
 秋が深まるころ、うす暗い納屋の中の何段もの棚の上には、栽培されたサフランの薄紫の花が咲きほこる。香辛料にする三本の雌しべを大急ぎで収穫すると、来年用の球根をそだてるため畑に埋めもどすのだが、そのさい花を摘んで捨ててしまう。すると薄紫のじゅうたんが竹田の里のあちこちに出現するのだそうだ。
collage-0a という話を思い出しながら、サフラン球根のオークションをポチってしまった。10個ほどで1,000円ほどだったか、そろそろ完成させるデッキで栽培してみるつもりだった。机の上に放置していても開花するというのだから間違いはないだろう、と植え込んだのは8月下旬ごろ。
 ひと月ほどしても芽吹く様子がまるでないので、わるい癖だが、ちょいと掘り返してみた。ちゃんと芽も根も育っていた。あわてて植え直したので、無事に発芽。花が咲くのは11月になってかららしい。

p1250622 もう一つの開花予想……。デッキに置いておいた「月下美人」につぼみが育っているのに気がついた。14、5年前、行きつけのお寿司屋さんでいただいた若芽を挿し木したら、みごとに根付いた。しかし葉が茂るばかりだったが、5年ほど前から花を付けるようになり、どうやら1週間後ぐらいには咲きそうな気配だ。

 

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 いよいよ好評与一郎シリーズの配信がはじまります。全部で6作品ありますが、3作品ずつの家老編、旗本編の合本も配信予定です。お楽しみください。

コロ薪小屋

 カレンダーをめくって、さて、という気分になってきた。暑さのピークが過ぎて涼しくなったが、やれやれ、と思う間もなく寒さがやってくる。そうした日光地方に25年も住んでいると、冬支度というには早過ぎるが、なんとなくそわそわしてくる9月なのだ。

 屋根を架けたデッキ西側が薪置きスペースになったので、敷地の隅に積んである薪を移動させた。この仮設の薪小屋は、プラスチック・パレットにインゴ(材木の隠語…一寸五分角)を差して薪止めとしたもので、最下部に空間があるので湿気を呼ばずに保管できるところが気に入っている。

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 薪を移動して積みあげるのは、なかなか大変な作業、と前に書いたことがある。薪を積みあげたデッキや軒下には、距離にして6~70メートル、勾配6メートルほどの坂道を運ばなくてはならない。そのため車検なしの軽トラが大活躍する。
 軽トラに放り込んだ薪は、手押し車に積み替えて運び、たかだかと積みあげる。そうして1年間以上乾燥させてから焚くことにしている。

 コラージュ写真の中央に、揃えて切った薪と不揃いの薪が映っている。原木をストーブサイズに切ると、かならず端切れができる。曲がりや節で割れない部分もあるが、薪として燃えないわけではなく、コロ薪と呼んでけっこう重宝して使っている。

 軽トラ2台分ほどのコロ薪を、北面軒下に近い小屋に運び入れた。14,5年も使っている小屋で、そろそろ床が抜けかかっていた。どうやら来年には、このコロ薪小屋の建て直しになりそうな気配だ。

 ちなみに薪スペースや軒下に積みあげた薪は、ブロックごとに分けて年号が書いてあり、今度の冬は、’14年に割った薪の残りと’15年薪を焚くことになる。それをふくめて2年半分の薪ストックがあるが、この冬に薪の原木が手に入るかどうか心配している。