そろそろ終了

 かかりっきりだったデッキ屋根架けもそろそろ工事終了となるが、冬の間に計画され、春の訪れとともに開始する、というのはいつも通りのパターンだった。

 マイナス10℃の寒さに閉じ込められ、何もかもが停滞する季節に、ただ一つ〝妄想〟だけが活発に動きまわる。多くの小説はそうして書きはじめられるが、ときとして身の丈をこえたプロジェクトに発展し、主屋建築のように数年がかりという場合もあったりする。三か月ほどで終了するなら、ごくごく順調だったのだ。

 順調といいながら、低い足場で油断したのだろうか。うっかり足をすべらせ、パイプで胸を強打してしまった。どうやら肋骨にヒビを入れたらしく、以来寝返りも打てないほど痛むのをのぞいて、おおむね作業をエンジョイし、仕上がりも計画(つまり妄想した)通りで、周囲の評判もわるくないようだ。

FotoJet Collage
 あとは屋根屋さんのガルバリウム鋼板工事のほか、南側にズラリとならべたプランターの植栽、さらには西側に薪を積み上げる作業をすすめることになるが、ちょっとめんどうなのが解体残材の始末だろうか。さらには広くなったスペースに、小洒落たテーブルや椅子でも作ってみるのも楽しい……。

 そうした気配を感じたらしい奥さんが、カウンターチェアをネットで早々と購入する。当然のようにやや不満であるが、
「すぐ作ります」
 と宣言したはずの食器棚や靴箱の完成が,主屋建築の15年後になった前科があるので、まったく反論できないでいる。

デッキ屋根架け⑥

 南面の柵を作る前に古い土台部分の掃除と塗料塗りをおこなった。なにしろ20数年前につくった土台だから、青く苔むしている。丸太に防腐材を特別に注入したもので、まだ腐っていなかったのが、今回の屋根架け工事を強行するきっかけになっているわけで、苔を丁寧にそぎ落として塗料をたっぷり塗り、雨に濡れないよう庇でカバーすることにした。

 もちろんセルフビルドする。当初のデザインでは、フランス製の波板(オンデュリン)を使うつもりだったが、宇都宮のホームセンターで実物を見たところ、さほどピタッと感じない。ならば、とB案を採用することになった。

P1250359 田舎暮らしの方ならご存じだろう。使用材は、田んぼの畦の水漏れ防止用の「あぜ楽ガード」だ。リサイクルプラスチック製のエコ商品で、格段に安価なのに加えて10~15年の保証付というのもたのもしい。じつは数年前から薪棚の雨除けに使用していたもので、本格屋根はともかく庇程度なら十分仕える、と前々から考えていたのだ。

南面の庇
 40センチの「あぜ楽ガード」を二段に張りつける。木造下地にはステンビスで留め、オンデュリンのネイルカバーを使えば、ちょっとスタイリッシュになったように思うが、
「まさか屋根に……」
 と製造メーカーもびっくりしているかもしれない。

 工事の合間をかいくぐって『二河白道』をやっとこさっとこ配信にこぎつけた。なにしろ400字詰め2400枚超のやたらの長編なので、読み返すのも一苦労。そこで「読み人知らず」ならぬ、「読み人おらず」の声しきりの作品です。

デッキ屋根架け⑤

 南面にはプランターをならべて野菜を栽培する。古いプランター付デッキがなかなか使い勝手がよく、キッチンファームとして十分に機能した。しかし屋根を架けるとなると、同じように野菜栽培ができるか心配にもなる。しかも屋根の出を長くしたため日差しが入りにくくなったように思われ、プランターを直接床に置くよう変更した。
 つまり半割丸太で作る予定だった低い棚は無しにしたのだが、すでにポストには半割丸太を差しこむよう刻みが入っている。このままというわけにはいかないのだが……。

 柵そのもののデザインはかわらない。古いデッキに使っていた小枝を流用して組み上げてみると、東西のカウンター付との統一感があるので、まあまあの出来上がり。
「なるほと、カウンターと関連したデザインならいけるかもしれん……」
 とにわかに思いついた。

南面の柵 FotoJet Collage
 そこで一段高い小棚にしてみた。作った本人にしてみると、なにやら苦し紛れにも感じてしまうが、「あら、かわいい」と評判はわるくない。プランターをならべてみると、すこし立体的になったようでもあるので、これでよし、とすることにした。

 それにしても、こんなにプランターをならべてしまうと、毎日の水やりが大変だ。

デッキ屋根架け④

 屋根架け工事も躯体部分はほぼ終了。柵や庇などの周辺工事に入った。こうした部分は明確にデザインが決まっているわけではなく、行き当たりばったりの出たとこ勝負。つまりはセルフビルドの柔軟性が試されている。

010 (500x375) 西側の柵には半割丸太をはめ込んだ。コーヒーカップでもおけるようにとカウンターのようにしたわけだが、となれば当然、足許には足乗せ棒が必要だろう。それを小丸太でつくり、小枝をあしらって柵状にデザインした。
「あら、Yの字になってるのね」
「え?」
 そこで初めて気がついた。たまたま二股になった小枝をはめ込んだだけなんだが……。
「ああ、そうか、雄平の頭文字ね」
「…………」
「それじゃ、反対側の山羊小屋がみえる東は、Kでなくちゃね」
 というわけで奥さん「KAORI」の頭文字が入ることになり、それぞれのK’s BARとY’s BARと命名された模様。

東西カウンターE

 ついでながら二枚目の構成写真は、フリーソフトを使ってコラージュした。組み合わせた数枚の写真が一枚写真として認識され、使用容量の節約に役立つかもしれない。使い方はいずれくわしく解説しよう。

デッキ屋根架け③

 なおもつづいている屋根架け工事……。南側の野地板をすべて貼り終わり、屋根屋さんがアスファルト・シングルを敷いた。あとのガリバ鉄板工事がいつになるかは未定。

 薪置き場とする西側は、ポリカボネート屋根になるため、すべてをセルフビルド。伐採した杉板二枚を組み合わせた桁に、120×50の垂木を乗せ、横桟を入れてポリカの波板を張った。
 それにしても組み上げてからの塗装は大変だ。養生をした上に足場に乗っての作業はかなりきつい。やはりこれは、塗装してから工事すべきだった、と後悔してもはじまらない。

 そう言えば屋根工事の最中に吹飛ばされる、という事例を聞いたことがある。気を取り直してひねり金具を取り付けた。

 

合間のジャガイモ

 梅雨の合間に……、いや、正しくは屋根架け工事の合間をぬってジャガイモを収穫した。購入した種イモ(メイクイーン)と発芽した食べ残しイモを植え込んだのは、たしか4月ごろだったはずだが、黒マルチもせず、その後の忙しさにかまけて草取りも土寄せもせずに放置しておいた。

 花が咲いているのは見てはいたが、気がつくと雑草にすっかり埋もれてしまっている。
「こいつは駄目かもしれん」
 と落胆しつつ試しに掘ってみると、ちゃんとイモが育っている。
「いやいや、健気なものだ」
 とやたらと感心しながら収穫した。

 雑草をかき分け、枯れたイモの茎を探していると、奇妙なものを発見。
「これはなんだ。おいおい、トマトか」

 調べみると、どうやらジャガイモの実のようだ。結実したのは食べ残しイモのほうで、種類はわからない。どうも男爵イモではなかったように記憶しているが、ネット情報では「ホッカイコガネ」「キタアカリ」などによく実がつくらしい。

デッキ屋根架け②

 佳境に入ったデッキの屋根架け作業……。書きたいこと、書くべきことはいくらもあるけど、いや、もう、疲労困憊。ログビルダーのウメちゃんに手伝ってもらいながら、忘れかけている年齢をついつい思い出してしまう。そんなわけで今週も写真の「載せ逃げ」と相なりました。
 ちなみに「載せ逃げ」、どうやらウチの奥さんの「造語?」のようなのだが、それを調べる余裕もないのです。

デッキ屋根架け① 

 ポストの刻みがそろそろ終了するころ、隣村で開催されていたログスクールの講義も無事修了。そこで指導ビルダーに(やや強引に)頼み込んで参加してもらった。
 さすがはプロフェッショナルだ。桁と梁を連携作業でまたたくまに刻みおえると、すぐさま建て込みと相なった。その作業の早いことといったらなく、設計担当者として追いまくられたばかりか、ポストの刻みミスの修正などもあったりして、その疲れとおどろきで、今回も写真羅列ですませてしまった。

ログスクール

 先週、隣村のウッズマンビレッジで、ログスクールが開かれていた。アラン・マッキー氏が第1回目を開講したのが1986年というから、30年も前のことだ。ちょうど田舎暮らしを考えはじめたころのことで、「ログビルディングを習うのもわるくないな」と、かなり真剣に思った記憶がある。
 しかし、指導するのがカナディアンタイプのログハウスだったので断念、という経緯は長くなる話なのでいずれまたにする。
 デッキ屋根架けの合間を盗み、電子書籍などほったらかして見学したが、その感想を書きはじめると、なんだかうらやましくなってきたのでやめにして、写真だけをならべておく。

チェンソー製材

 丸太を利用してデッキの屋根架けをすすめている。暇を見ながらゆっくり工事しているが、伐採木の製材にあわせて、手持ちのチェンソーでも何本か製材した。


 使用しているチェンソーアタッチメントはこれ。5、6年前から使いはじめたが、なかなか便利なもので、角材への製材はもちろん、工夫次第ではホゾ取りにも使える。ポイントはガイドになるV型レールの使い方で、製材には長くつなげるほか、短く使ったり、2本を組み合わせたりしてホゾ取り加工などに使う。
 そうした私の利用法は、ネットで検索したかぎり他では見られない。そのいくつかを写真で紹介することにした。ま、宣伝するつもりはないので、あくまで参考例です。

曲がった丸太の製材……曲がった丸太を梁に使う場合、タイコに製材しておくと、寸法が採りやすい。当然のことながら、チェンソーのガイドバーの長さが問題になる。

ホゾ取り……Vレールを2本組み合わせたホゾ取りアタッチメント。ホゾ幅は自由に変えられるが、チェンソー刃の厚みを考えてセットする必要がある。

馬乗り型(?)ホゾ……今回のデッキ屋根には、こんな形状のホゾも使っている。中心部を切り落とす必要があるのだが、チェンソーで突っ切るほどの技量はない。安全にノミで掘りこんだ。

 いずれの使用法も、Vレールをセットしたガイド板を固定することからはじめる。丸太の一部をを削ったり、断面に木片を打ち付けたり、とガイド板の固定を工夫した。もちろんガイド板は水平のほうが狂いが少ないし、切れないチェンソーでは、ついつい力が入って狂うことになる。