フッ素樹脂再加工

フッ素樹脂再加工

 わが家にはV社の鍋がいくつかある。ステンレス製の何種類かは、把手が熱で変形したり、壊れたりしたが、部品をとりよせて交換したことが何回かあり、そこを気に入って、もう20年以上も使っている。
 そうしたV社ならと、数年前にフッ素樹脂加工のフライパンを購入してみた。油が少なくても焦げ付かないというのは、じつに気分のいいもので、一度使ってしまうともう戻れず、耐久性のなさを承知で、何度か買い換えたおぼえがある。多少高額だがV社なら、と期待しての購入だったが、やはり数年しか持たなかった。

「値段を考えたら、安い物を頻繁に買い換えたほうがいいかも……」
 と思ったりしたが、フッ素樹脂を再加工する方法があるのを知り、一度試してみるのもわるくないと考えた。なんでも試してみないと気がすまない、というわるい癖が頭をもたげたのだ。

 樹脂を焼き付けるため把手を外さねばならない。加工メーカーで外してくれるが、もちろん加工費がかかる。ビスで把手を止めてあるV社製品なら簡単な作業で外せ、鍋の部分だけをここに送ればよい。
 

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 やや高額だったV社製品も最近はかなり安く売られている。送料を使い、料金を払って再加工するのと大して変わらないだろうが、少なくとも使えないフライパンがゴミになるのを防げるだろう。
 そうした古いフライパンが作業場の片隅に転がっているのは、わたしの〝もらったり拾ったり癖〟のせいなのだが、精神衛生上あまり気分がよくない。
 再加工して3ヶ月ほど経過したが、使い心地は新品とかわらない。何年使えるか楽しみにしている。

ガルバリウム設置

 ようやくガルバリウム鋼板が設置された。山間部とあって天候がかわりやすく、晴れ間をぬっての作業になるので屋根屋さんも苦労が多い。使用する鋼板は、部材ごとにあらかじめ裁断・加工されていて、現場での加工は数えるほどしかない。

 工法は、立ひら葺きという一般的なもので、部材を順番どおりに敷き、固定しては次を設置する。その無駄のない動きとすばやさは、さすが専門職で見ていて気持がいい。
FotoJet Collage-1  既存屋根との接合は、縦ハゼ葺きという工法を使う。軒につくられた雨だれ除けの縦ハゼに、新しい鋼板を差し入れて雨仕舞いとする。そのため新設屋根は五〇ミリほど下げて造作しておかねばならないが、どうやら問題なく納まったようだ。

 奇妙な道具があるなと思っていたら、鋼板のつなぎ目にセットしてグイグイと押し始めた。すると鋼板の重なり部分(リブ?)が直角に折り曲がり、二度行なってさらに折り曲げれば、完全な防水構造になるという寸法だ。
 以前よくみられた瓦棒葺きにくらべ、格段に作業が早くなったらしい。あとは破風と鼻隠しを鋼板でカバーし、さらには既存屋根との境目に、積雪がとまらないような工事するが、その予定はまだ決まっていない。
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そろそろ終了

 かかりっきりだったデッキ屋根架けもそろそろ工事終了となるが、冬の間に計画され、春の訪れとともに開始する、というのはいつも通りのパターンだった。

 マイナス10℃の寒さに閉じ込められ、何もかもが停滞する季節に、ただ一つ〝妄想〟だけが活発に動きまわる。多くの小説はそうして書きはじめられるが、ときとして身の丈をこえたプロジェクトに発展し、主屋建築のように数年がかりという場合もあったりする。三か月ほどで終了するなら、ごくごく順調だったのだ。

 順調といいながら、低い足場で油断したのだろうか。うっかり足をすべらせ、パイプで胸を強打してしまった。どうやら肋骨にヒビを入れたらしく、以来寝返りも打てないほど痛むのをのぞいて、おおむね作業をエンジョイし、仕上がりも計画(つまり妄想した)通りで、周囲の評判もわるくないようだ。

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 あとは屋根屋さんのガルバリウム鋼板工事のほか、南側にズラリとならべたプランターの植栽、さらには西側に薪を積み上げる作業をすすめることになるが、ちょっとめんどうなのが解体残材の始末だろうか。さらには広くなったスペースに、小洒落たテーブルや椅子でも作ってみるのも楽しい……。

 そうした気配を感じたらしい奥さんが、カウンターチェアをネットで早々と購入する。当然のようにやや不満であるが、
「すぐ作ります」
 と宣言したはずの食器棚や靴箱の完成が,主屋建築の15年後になった前科があるので、まったく反論できないでいる。

デッキ屋根架け⑥

 南面の柵を作る前に古い土台部分の掃除と塗料塗りをおこなった。なにしろ20数年前につくった土台だから、青く苔むしている。丸太に防腐材を特別に注入したもので、まだ腐っていなかったのが、今回の屋根架け工事を強行するきっかけになっているわけで、苔を丁寧にそぎ落として塗料をたっぷり塗り、雨に濡れないよう庇でカバーすることにした。

 もちろんセルフビルドする。当初のデザインでは、フランス製の波板(オンデュリン)を使うつもりだったが、宇都宮のホームセンターで実物を見たところ、さほどピタッと感じない。ならば、とB案を採用することになった。

P1250359 田舎暮らしの方ならご存じだろう。使用材は、田んぼの畦の水漏れ防止用の「あぜ楽ガード」だ。リサイクルプラスチック製のエコ商品で、格段に安価なのに加えて10~15年の保証付というのもたのもしい。じつは数年前から薪棚の雨除けに使用していたもので、本格屋根はともかく庇程度なら十分仕える、と前々から考えていたのだ。

南面の庇
 40センチの「あぜ楽ガード」を二段に張りつける。木造下地にはステンビスで留め、オンデュリンのネイルカバーを使えば、ちょっとスタイリッシュになったように思うが、
「まさか屋根に……」
 と製造メーカーもびっくりしているかもしれない。

 工事の合間をかいくぐって『二河白道』をやっとこさっとこ配信にこぎつけた。なにしろ400字詰め2400枚超のやたらの長編なので、読み返すのも一苦労。そこで「読み人知らず」ならぬ、「読み人おらず」の声しきりの作品です。

デッキ屋根架け⑤

 南面にはプランターをならべて野菜を栽培する。古いプランター付デッキがなかなか使い勝手がよく、キッチンファームとして十分に機能した。しかし屋根を架けるとなると、同じように野菜栽培ができるか心配にもなる。しかも屋根の出を長くしたため日差しが入りにくくなったように思われ、プランターを直接床に置くよう変更した。
 つまり半割丸太で作る予定だった低い棚は無しにしたのだが、すでにポストには半割丸太を差しこむよう刻みが入っている。このままというわけにはいかないのだが……。

 柵そのもののデザインはかわらない。古いデッキに使っていた小枝を流用して組み上げてみると、東西のカウンター付との統一感があるので、まあまあの出来上がり。
「なるほと、カウンターと関連したデザインならいけるかもしれん……」
 とにわかに思いついた。

南面の柵 FotoJet Collage
 そこで一段高い小棚にしてみた。作った本人にしてみると、なにやら苦し紛れにも感じてしまうが、「あら、かわいい」と評判はわるくない。プランターをならべてみると、すこし立体的になったようでもあるので、これでよし、とすることにした。

 それにしても、こんなにプランターをならべてしまうと、毎日の水やりが大変だ。