ニンニクの植え込みとスプラウト

 17歳の山羊が寿命を全うしたので、放牧場の一部を畑に転用した。植わっていたセンチピート芝を坂道アプローチに張芝したことはすでに書いたが、跡地にはニンニクを植え付ける予定なので、きちんとしたPH調整と山羊糞堆肥入れなどの土づくりから始める。

 ニンニクは、PH 6.5から5.5の弱酸性を好む。ふつうは雨などで酸性になりやすいので石灰で調整する、とネット情報のほとんどにそう書いてある。芝が生えていた15年間、むろん一度も石灰を入れていないわけで、さぞかし酸性に傾いていると予想されたが、石灰が多すぎてアルカリになるとかえって厄介なので、数度にわけて散布し、そのつどPH計で測りながら調整するつもりだった。

 バックフォーで深耕し、まず苦土石灰を散布してから耕うん機でならす予定だったが、とりあえずPHを計測してみることにした。これが幸いだったろう。芝の下の土は、どこもPH 7.0の中性を示していた。
 予想外だった。密生した芝生が雨除けになったのだろうか。ともかくネット情報をうのみにして石灰を散布していたら大失敗するところだった。酸性の山羊堆肥と元肥とした化学肥料の散布で、PH 6.0に下がったのでそれでよしとした。
 玉ねぎ用の穴あき黒マルチを張り、国産の福地六片1㎏と、価格が4分の1と格安の中国産1㎏を植え込んだ。

ニンニクのスプラウト
 中国産ニンニクは、植えても大きく育ちそうもない小粒が多くのこった。いつもならしょうゆ漬けなどで処理するほか、芽の出たものは土に植え込んで葉ニンニクなどにしていたが、どこかの直販所だったか、スプラウト(水耕栽培)された芽出しニンニクが売られていたので、ちょっと試してみることにした。

 200穴のセルトレイを100円ショップ購入のA4トレイにあわせて切り、セルトレイの底が浸るぐらい水を張る。あとは芽が出始めたニンニクを選び、薄皮をむいて差し入れておけばいい。

 三日経ったら、こんなふうに芽を出しているのには、ちょっとおどろいた。ざっと水洗いして、根ごと天ぷらにすると、臭いもなく美味とある。いますこし育ててから試してみるつもりだ。

腰麻痺と「猿害」試し掘り

 9歳の雄ヤギ「らんまる」が腰麻痺(ようマヒ)に感染した。正しくは脳脊髄糸状虫症というらしく、蚊が媒介する糸状虫が脳や脊髄に寄生することによって運動機能障害を発症するが、とくに後足の麻痺を起こすことから腰麻痺と名付けられた。

 ウマ、ヤギ、ヒツジにみられる感染症だが、原因となるセタリア属の糸状虫はウシに寄生し、血液中の子虫が蚊によって吸われ、これらの動物に伝播する。犬のフィラリア症に似た病気のようだが、ウシは宿主となるだけで発症することはないというのは、どういう仕組みなのだろうか。また日本および朝鮮半島だけにみられる伝染症、との記述をみたが、これまたどうしてなのかわからない。

 現在「らんまる」は起立不能に陥っている。すでに駆虫薬を注射してあるので糸状虫は死滅しているはずだが、脊髄神経に損傷がのこっているのだろう。症状自体は死に至るものではないらしいが、完全な治療法はない。
 立てない状態が長くつづくため、肺炎などの感染症にかかりやすく、食欲不振から栄養不良など、徐々に衰弱して死ぬことことが多い。そのため安楽死という処置に至る場合もすくなくない。

 とにかく寝たきりなので、定期的に寝姿を変えてやる。ときどき吊り上げてやるなどして血行阻害を防止しているが、なにしろ体重60キロに近いので、かなり大仰な方法になった。こうしたリハビリをつづけることで「らんまる」の自己治癒力に期待したい。

もうひとつのトピックス
 サツマイモの袋栽培が、そろそろ植え付け後120日を経過する。白と黒の土嚢袋それぞれ120日目に「試し掘り」をしたが、この程度の育ち具合だった。
 形がまるで違う。白黒の袋のせいか、場所の違いか。はたまた購入した苗が違ったのだろうか。
 さらには大きさも足らないが、さすがに無肥料ではこんなものなのかもしれない。いますこし収穫を遅らせて肥らせてみるが、来年はイモ用肥料を与えた方がいいかもしれない。

 懸案だった「猿害対策」は一応の成功をみたことにするが、本格的な「猿来襲」がなかったための幸運な結果だったとも思われる。
 ついでながら袋をひっくり返すだけで収穫できるのは、とても楽だし、クワやスコップなどでイモを傷つけないのもいい。