曲木の試作「電子レンジ加熱」

 今年の秋はゆっくりと進んでいる。とは言いながら、さすがに奥日光からは初霜の便りが届いた(去年より17日も遅い)。わが家でもストーブを焚きだしたのだが、そんな時期になると、何やら目についてしまうのが、この手動式薪割り機だ。
 かれこれ7,8年も前になるか。薪割りが手に余りだし、試しに買ったものだが、試しにも何にもなりやしない。2、3本は割ってみたけど、動作が遅くてまるで役立たず。
 そのまま放置することになったが、やたらと重くて片付けにくく、いずれ処分しなくちゃならない存在に成り下がっていた。

 何でも捨てられないケチな性分ゆえに、ぐずぐずと処分先送りになっていたけど、先日になって思いついたのが、曲木道具への再利用だ。動作は遅くとも油圧パワーはあるのだから、うまくすれば使えるかもしれない。

 木を曲げる方法にはいろいろあるようだ。素材に熱を加えて曲げる方法が一般的で、むかし取材した桧枝岐の「曲げワッパ」では、ヒノキ板を煮て曲げる「煮材法」だった。また曲木家具をつくる工場では、ブナ材を高圧で蒸す方法を採用している。

 この「蒸材法」は、木工工房でも多く使われるようだが、もっとも簡単な方法に「電子レンジ加熱法」がある。要するに熱を加えてやわらかくなったところを、薪割り機の油圧でじわじわと曲げてやろうと目論んだわけだ。

 まずバンドソーを利用して、こんな「曲げ型」を制作した。いろいろ試してみた結果が最後の完成形。凹型は曲面でなくてもよいようだったし、凸型にはクランプが入るよう刻み穴がくり抜いてあるのがミソ。

 いくつか試してみた曲げ工程は次の通り。
①前日から材料を水に浸しておく。
②濡れたままラップで密閉する。
③電子レンジで加熱。1000Wで1分、1分半、2分、3分と時間をのばしてテストした。写真程度の材料だと焦げることはなかったが、細い材だと焦げやすいらしい。
④火傷しないよう皮手袋を使用。
⑤曲げ型にセットし、油圧で押し込む。様子をみながら、ゆっくり曲げられるのがこの方法の利点か。加熱時間が長いほど簡単に曲がったが、写真にある直径3.5センチのヒノキの枝丸太は、2分加熱で加工した。
⑥曲がったところをクランプで固定する。

 電子レンジの大きさに制限される方法だけど、椅子の背板程度までは十分加工できる。クランプに挟んだまま十分乾燥させれば、曲げがもどることはほとんどなかった。

長音記号のバグ

 2018年の猛暑の夏は、ほとんど毎日、地下室冷気と冷風除湿機で涼しい一階の和室に逃げこんでやり過ごしたが、ここに置いてあるサブ・パソコンは、10年以上前のHP製ビジネス機。win7搭載済みを再生パソコンとして購入したのは、デュアルモニター用に2画面可能モデルだったからで、win10への無償アップグレードを経て、かれこれ7年ほども使用している。

 かように古い機種だけに、すべての動作がもっさりしている。加えて2GBというメモリではいかにも戦力不足なので、いまさらながらと思いつつ、オークション入手したPC2-6400 2GB×4 計8GBを増設した。

 取り付けてみると、システム表示では8GBを認識しているのに、3.23GBしか使用されていない。原因はOSが32ビットになっているためで、すっかり忘れていたけどwin10の無償アップグレードのさい、そのまま32ビット版に移行してしまったのだ。
 その右に表示された「x64 ベース プロセッサ」は、AMD社の64ビットCPU規格をあらわしている。つまり64ビットOSに対応しているわけだ。

 64ビットへの移行は、win10をクリーンインストールする必要がある。当然ソフトやアプリをすべてインストールし直さねばならないわけで、このあたりが面倒だが、この際だからと決行することにした。
 じつは今年の春、バージョン1803にアップグレードをすませたところ、その後にバグが判明した。そこで以前のバージョン1709にもどしたいのだが、すでに「以前のwindows」は自動削除されてしまって復元が不可能だった。

 バージョン1803には、長音記号が縦組み表記で横に寝てしまう症状がある。小説などの文章作成では欠かせない縦組みだが、日本どくとくの表示だけにOSと相性がわるいのか、どうかするとプログラミングのミスが起こってしまうようだ。とくに長音記号は、欧文にはないためか不都合を起こすことが多く、win7の時代にも同じようなバグがあったし、Linuxのubuntuでも長音記号が他の字に変換されたりした。そのたびに日本人研究者が提供するパッチをあてて凌いできた覚えがある。

 もっとも今回のバグは画面表示だけのもので、印刷やEPUB変換しても現れない。その意味では実害はないのだが、どうにも気分がわるい。そこでいっそクリーンインストールしてしまえば、古いバージョンになるのではないか、と考えた。

 クリーンインストール自体は、動作の早いUSBメディアでISOファイルをつくってあるので3~40分程度ですむ。インストールの方法はいくつも発表されているし、途中プロダクトキーを求められても、再インストールなので「プロダクトキーがありません」を選択すれば、ちゃんとデジタル認証されることになっている。

 インストール後は、メモリ使用量もきちんと増加し、目論見どおりバージョン1709になってバグはすんなり解消されたけど、ソフトやアプリのインストールに丸一日も費やしてしまった。


 ちなみにwin10は、半年ごとにローリングリリースされるので、間もなくバージョン1809が提供される。たぶんバグは解消されるだろうから、今回の作業は無駄骨になる可能性が高いけど、(メイン・パソコンを10月5日にバージョン1809にアップしたが、長音記号バグは修正されていなかった)ソフトやアプリの多いメイン・パソコンのクリーンインストールだけは、万が一にも勘弁してほしい。それともソフトやアプリをバックアップするような方法があるのだろうか。

ブレード破損・セリ自作

 バンドソーのブレードは、使用しないときにはテンション(張り)をゆるめておかねばならない。耐久性を高めるためで、使用時に規格どおりにテンションをかけてから切断する。この約束事をころっと忘れた。

 ブレードがゆるんだまま回転させ、さらには堅いケヤキ枝を切断しかけたところで、ハッと気がついたが、すでに遅かった。
 ゆるんだブレードが暴れ、バツンと大きな音とともに破断。どうやら暴れた拍子にセリ(ブレードのぶれ止め)に触れたようで、セリも破損してしまった。

 大きな音におどろいたが、保持した手がブレードと離れていたので衝撃は少なく、さいわい怪我もなかった。いやいや、気をつけなくてはいけません。
 破断したブレードは、溶接修理が可能か問い合わせたが、溶接すると全周が短くなり、結局使用できない、と返信があり新しいブレードを注文する。

 バンドソーCB65Fのセリは、切断するすぐ上と定盤下の2カ所に六角ナットで固定され、左右それぞれ0.5~0.8ミリの隙間をもたせるよう決められている。
 標準の65ミリ幅の装着時は、二股になった面でブレードを押さえる。おそらく接触面を少なくして、抵抗を抑えるためだろう。写真のような幅の狭いブレードの場合は、反対側の全体面でぶれを防止することになる。

 したがってブレード交換時には、このセリもセットし直すことになるが、上下2か所、4枚のセリを止める六角ナットを外し、逆につけなおすのがけっこう面倒な作業だ。

 ともあれ破損したセリを新調しなくてはならない。当然、部品として入手できるだろうけど、おそらく(問い合わせていないけど)結構な価格になるだろう。そこでいっそ自作することにした。

 材質はベークライト。ブレードとこすれる場所なので耐熱性を持たせるためであろう。近くに素材店がないので、いつものようにオークションで探した。送料込み600円ほどで入手できたが、厚さが9ミリある。標準部品は6ミリ厚だが、問題はないはずだ。

 標準部品の型をマーキングする。六角ナットで絞めこむ幅に、16ミリ幅のブレードで切れ目を入れるが、こうした細かい作業もバンドソーなら、手持ちで安全にできる。スライドソーを使っていたころは、ずいぶん苦労してクランプで固定していた。
 切れ目の終りに穴を空けて完成。二股になった接触面がすこし大きいが、もし問題があるようなら改めて追加切断することにした。

窓用エアコン・分解掃除

 当たってほしくない予想だったがドンピシャリになってしまった。関東地方がやたらと早い梅雨明けをむかえたあと、西日本を豪雨が襲い、甚大な水害被害をもたらした。
 そのあと尋常じゃない酷暑がやって来て、連日の体温越え……、命に関わる危険な暑さ……、命を守る対策を……と気象庁が声を枯らして呼びかけている。

 関東地方の梅雨明けが平年より20日も早いのには、大いにびっくり。毎年梅雨明け宣言(平年7月20日ごろ)を聞くと、家中すべての窓にすだれを架けまわすが、3年ほど前にアルミ製に取り替えた。
 格段に強い反射率が、差しこむ日射熱をかなり防いでくれるようで、測ったわけではないけど室内温度が3~4℃も低くなる。

 これで凌いできたが、年々の温暖化には対処できない。そこでエアコン設置を考えたけど、そのためには室外機専用コンセントが必要とのことだった。
 四半世紀前のセルフビルド当時の日光では、一流ホテルでさえエアコンを設置していなかったくらいだ。もちろん室外機の電源など考えもしなかったわけで、ブレーカーから直接のコンセントを設置する工事には、エアコン本体と同じくらいの費用がかかりそうだった。

 ならば……とテスト済みの窓用エアコンを採用、これなら室内コンセントが使用でき、却下理由の足りない冷房能力は台数を増やせばよい、と3台の調達を計画、大雪に埋もれた2月末にオークション応札。
 この作戦が奏功したようで、使用期間1,2年ほどの中古機3台を、落札価格3~4,000円送料3,500円ほどで入手。当初予算の三分の一で済ませた窓用エアコンながら、いずれも順調に稼働して酷暑しのぎに役立っている……、というのは本筋に入る前の長い余談。

 去年テストした窓用エアコンは、かなり旧式だから廃棄処分するつもりだったが、いつもの「ねっケチ(根っからのケチ)」精神が頭をもたげてなかなか捨てられない。とりあえず分解掃除を試みて、その結果でどうするか決めることにした。

 ネット情報どおりに分解。春先に設置した3台も同様に分解掃除しているけど、それとは比較にならないくらい汚れている。中古購入以前から掃除していないようで、大きな運転音も無理ないと思わせた。
 風を送るシロッコ・ファンは、内側のねじで固定されている。外して洗剤を塗りつけて洗浄するが、ブラシではうまく洗えず、面倒ながら綿棒でひとつひとつ洗う方がずっと早かった。

 運転中のガラガラ音を防止しようと、シロッコ・ファンと軸受けにグリスを塗った。パソコン用のモリブデングリスを使ってみたけど、これでよいかは保証できない。
 冷却フィンの汚れはコンプレッサーで吹き飛ばしたあと、エアコン用泡洗剤を使うつもりだったが、電気配線部が濡れそうだったのでとりやめ、カビ取りにアルコールを吹き付ける予定だったが、ほとんど見えなかったので歯ブラシでていねいに掃除するだけにした。

 結果、運転音は格段に静かになり、廃棄処分は取りやめて、ほとんど使われていない客間に設置されている、

ダブテール・ジグ

 歴史的円高のころ、PORTER CABLE(ポーターケーブル)のルーターと一緒に購入したダブテール・ジグだが、いまだに一度も使用していない。とにかく使ってみなくちゃ話にならない、と英文のマニュアルを苦労して読むのだが、いま一つ理解できない。ついには作業台にパソコンを置いて、あれこれ視聴しながらテスト加工することになった。

 まずは解説したYouTubeを繰り返し視聴して、その原理と手順を頭に叩き込んだ。英文だけに理解できない細部があり、それは日本語ブログで補い、さらにはウェブサイトの英文マニュアルをGoogleの翻訳機能を利用して読む、といった方法で作業をすすめ、その忘備録としてまとめておいた。

①升状の箱にする4枚の板(板厚15mm)を用意。引き出しなどに多く利用するハーフ・ブラインド・ダブテールで加工する。

②まず板1をテンプレートの下に差し入れてセットする。これはテンプレートの高さを板厚に合わせるためで、2か所の黒いノブを締め付けてテンプレートを固定する。ちなみに幅が狭い板の場合、同じ厚さの板を添えて斜めにならないようにするとよい。

③つづいて板2を垂直部にセットする。このさいテンプレートの線に合うよう締め付けノブと黄銅ネジで位置を調節すること。
 またテンプレートの爪と左右の出が同じになるようにセットすること。

④オフセットガイドを垂直な板2にぴったりセットして、六角ボルトをしっかり締め付ける。そのためには前もって六角ボルトをゆるめて左側に寄せておく必要がある。

⑤固定されたオフセットガイドに、水平な板1をセットし直して位置を決定させる。同時に垂直板2の欠けを防ぐ当て板も添えてもよい。当て板なしでテスト加工したが、割れや欠けは見られなかった。

⑥ルーターにアリビットとリング状のガイドを取り付けたあと、テンプレート左側のビットガイドにあてて刃の深度(出し)を設定する。テンプレートに取り付けられたビットガイドの深さは、ぴったり組み合うよう調節されているので、たとえば板厚が変化しても動かす必要はない。

⑦ルーターをテンプレートに沿わせて動かして切削する。ちなみに参考にした英文YouTubeと日本語ブログでは動かす方向がちがっていたが、テスト加工では、英文YouTubeと同じく、画面奥から削り始めた。これはルーターの回転と切削方向が一致してコントロールし難い面もあるが、欠けや割れが生じにくいらしい。
 慣れないとルーターが勝手に動くような感じがあるが、テンプレートによって削り過ぎは心配ない。ゆっくりと削り残しがないよう作業する。

⑧一組の切削が終了した。上つまり水平にセットした板1にダブ穴が削られ、垂直セットの板2がダブ頭になる。あとは接続する方向を違えぬよう作業をくり返せばよい。

 仮組みする。組みのきつさはビットの出し具合で調節できる。たとえば刃を深く出せば、ダブ頭が大きく、ダブ穴が小さくなり、つまりきつい組みとなる。⑥で述べたように、ビットガイドはデフォルトで調節されているので、なるべく動かさないほうが無難だろう。
 またテンプレートの前後調節を奥にすると、切削が深くなる。ぴったりに越したことはないが、すこし深めのほうが削る面が少ないので手直しが簡単。

 また引き出しなどの底板を入れる溝は、ダブ頭の部分に入れれば、組み上げたとき見えることがない。

 初めての加工にしてはうまくいった。あとは板厚を変えてみたり、テストしたハーフ・ブラインド・ダブテールのほか、段付きになったラビット・ハーフ・ブラインド・ダブテール、両面にダブ接合がみえるスルー・ダブテールなどが出きるようなので、いずれ試してみたい。

OMソーラーの修理

 わが家のセルフビルドは1994年の春にスタートしている。完成となると定かではなく、一年半後に住みはじめたが、床板は張れておらず下地コンパネの上を土足で生活していた。しかしOMソーラーの工事は屋根工事と同時のはずだから、およそ23、4年前の設置ということになる。

 空気集熱方式のOMソーラーや、考案者の奥村昭雄氏(東京藝術大学名誉教授)についてはここでは書き触れないけど、かなり初期の導入だったことになる。20数年間のトラブルと言えば、雷電波をひろって損傷したマイコンを交換したぐらいなもので、機構そのものは故障しらずでよく働いてくれた。

 ところが半年ほど前、どうも床下に熱が送られていないのに気がついた。この冬は特別に寒かったため気づくのが遅れたのだが、屋根で行われる集熱は、いわゆる温室だから故障のしようがなく、集熱ファンも作動音を聞くかぎり回っているようだ。それでいて床下に風が送られてこないのだ。

 書き忘れているが、OM設置も工務店なしのセルフビルドだった。構造計算を依頼した若手建築家が浜松まで出向いて講習会に参加し、日光市初めての導入事例になったはずで、設置時にはOM協会からの技術指導をたのみ(文字通り指導するだけで、釘一本打たなかった)、板金屋さんに手伝ってもらって工事した。たとえば曲がりくねったダクトの接続工事は、建築家と奥さんが担当といった具合だ。

 そうしたことから故障調査も建築家にお願いしたのだが、どうもはっきり原因がつかめない。同じころ故障した貯湯タンク(夏になると排出する高温空気でお湯を取る)との関連も疑われたが、どうやらハンドリングボックス(集熱した空気を床下に送ったり、屋外に排出する)のダンパーを動かすモーターの故障と判明。20年以上も使ったので寿命と考えてよく、取り寄せて交換ということになった。

 交換作業は建築家と電気屋さんが当たってくれ、私はまったくノータッチだ。若手だった建築家もすっかりおじさんになり、かなり老眼がすすんでいるらしく、マニュアルを読むのも苦労している様子。
 作業手順を把握するのがやたら難解だったけど、作業そのものはごく順調。スイス製のあたらしいモーターの軸位置をたしかめて取り付け、ソケットをマイコンの所定の場所に差し込むだけだった。ただし曇天のため集熱されていないので動作は確認できない。
 翌日、棟温度45℃になり動作しているのを確認。その後、あたらしい貯湯タンクも設置されてお湯とりも開始し、このところの好天気には、ボイラーをほとんど作動させずに入浴できている。

ついでのトピックス
……嵐も吹けば、雨も降る……
 鹿にかじられ、猿に引っこ抜かれたりしたが、しぶとく何本か残ってどうにかこうにか収穫をむかえ、ペコリーノチーズと一緒に食卓にのっている。
……ここに倖あり、あおい空……
 生食用ファーベ(そら豆)を話題にしているが、唄がやたら古い。

酷暑対策・冷風除湿機

 二階にある書斎は、吹き抜けに面しているため薪ストーブの熱気が溜まりやすく、マイナス10℃の厳冬期でも暖房はいらない。そのぶん夏の暑さには弱く、換気扇フル活動、加えて北側の窓全開でもおいつかず、そこで涼しい一階の和室に避難することにしている。

 セルフビルドしたわが家にはOMソーラーを導入(むろん自己工事)してあり、夏季モードには冷風機能がある。夜間の冷たい空気を取り入れて、床下の蓄熱コンクリートを冷やしておく。つまり冬季に、日射で暖まった空気を床下に送りこむのと逆の方法で、床下を冷やしてしまうわけで、一階リビングのフローリング床などは、日中ひんやりと感じられるのだ。

 ただし避難した和室は畳敷だし、床下は地下室なのでOMによる効果はない。その代わり床に開口部をつくり、地下室の涼しい空気を取り入れるよう工夫した。
 話は前後するが、わが家はメーターモジュールでつくった。そのため畳敷の和室に一部分フローリング仕上げがあり、そこを切り抜いて換気扇を取り付けたもので、たとえ真夏でも27,8度の空気を取り入れられるのでかなり涼しい。

 しかし地下室の空気だけにやや湿気がある。そこで除湿機を使用したいのだが、所有機はかなり発熱するので室温を高めてしまうので使えない。発熱しない除湿機を導入するか、あるいは窓用エアコンの除湿機能を利用するほうが手っとり早いか……。

 いろいろ調べた結果、海外にはこんなエアコンがあるようだ。小型でスタイリッシュだが、国内では販売していない。そこで見つけたのが冷風機能付き除湿機
 機能的には小さなエアコンと考えればいいのだろうか。冷媒によって空気を冷やし、同時に水分を結露させて取りのぞき、そのとき発生した熱は、本体の背後に取り付ける排気ダクトによって窓などの室外に逃がしてしまう方式。

 室温27℃の場合、10℃低い冷風が吹き出すそうだが、そこまでの機能があるかどうか。基本的には除湿機と考えたほうがいいようで、24時間で10Lの除湿能力があり、溜まった水はタンクを外して捨てることになるが、ホースを連結して自動排水することもできる。

 例によってオークション入手。窓用エアコンと同程度の価格になってしまったが、定格消費電力は220Wと窓用エアコンの三分の一程度だから、電気料もさほど気にせずに使えるのがいい。

 当初、台に乗せて窓ぎわに置くつもりだったが、畳とフローリング床の境になるため不安定になってしまう。そこで窓枠に乗せる台をセットするよう計画変更した。
 窓にはめ込んだ木枠には、本体を乗せたとき排気ダクトが収まるような大きな穴をあけ、窓枠に張った隙間テープの一番下から排水ホースを通すようにした。
 目論み通りの機能を発揮してくれれば、たとえ暑い夏でも執筆に専念出来るだろう。書けるかどうかは別にして。

 言い忘れていたが、使わないときは写真のようにすべて取り外しておく。ついでに窓下の丸太と畳に挟まれたフローリング部に、地下室からの換気口が見えている。白いLANコードが出ているが、いずれきちんと処理するつもり……で10年そのままになっている。

キーボード交換

 先日オークションで購入した英字パソコン(Thinkpad X61)のキーボードを交換した。プリントした白抜き文字を貼り付けてしのごうと思ったものの、やはり使いづらいし、どうにも気分がわるい。たまたま低価格の日本語キーボードをみつけたので、ついついクリックしてしまったのだ。

 いまさらThinkPadを話題にするのはいささか気が引けるし、さほどパソコンにくわしいわけではない。ワープロ代わりに導入してから15年ほどか。たまたまレノボ製のThinkpadのキーボードの打ち易さが気に入ったのだが、後になってIBMから譲渡されたブランドと知り、なるほど、と思った。もともとIBMはタイプライターのメーカーだったのだ。

 つまりIBMブランドは、そのころすでに中国の聯想集団(レノボ)に譲渡されていたわけだが、Thinkpadの開発・設計は一貫して日本IBMの大和研究所(神奈川県大和市)で行われていたらしい。
 そうした事情も知らずに中古入手したThinkpad X61sの使い心地はわるくなかった。やや重いのはマグネシウム合金フレームによる堅牢さゆえだろう。キーボート中央の赤いトラックポイントは、Thinkpad独特な機能だが、慣れると癖になるほど使いやすい。

 そしてなにより特筆すべきは、整備マニュアルが公式に公開されていて、交換用パーツの販売にも応じているため、自己責任ながらユーザーによる分解・整備、あるいは修理が容易に行えることにあるだろう。なんでも自分でつくりたがる「自作人間」の私にとって、これほど魅力的なことはない。

 他メーカーにはない、こうした設計思想の発案が、IBM本社か日本IBMの大和研究所だったかはわからないが、いずれにしろネジを隠すようにラベルを貼ったり、プラスネジですむところをわざわざ☆型頭に変え、ユーザーの分解・修理をし難くするケチな考えがないのが好ましい。おそらくレノボに譲渡されるさいの条件に、こうした設計思想の継承も入っていたのだろうと想像する。

 ちなみにThinkpad X61の発売は2006年。そうした古い機種のパーツの入手は、普通かなり困難なものだが、レノボ・サポートでほとんどの部品が購入てきることになっている。またネット上でも販売されているし、オークションサイトを当たれば低価格の中古品を手に入れることも可能だ。
 ネット購入した日本語キーボードは新品ながら、通常より千円ほど安く売られていたが、オークション購入した本体とほぼ同価格なのだから、あまり安い買い物とは言えないか。

 しかし作業はじつに簡単。くわしくはここを参照してもらえばいいのだが、裏面の外すネジ四本のうち、バッテリー部にある一本がややわかりづらい。しかしこれも、交換作業にはバッテリーを取り外すようにとの配慮なのかもしれない。

 キーボードを外すには、全体を押さえながら上部にすこしずらし、隙間にプラスチック製のヘラなどを差し込む。クレジットカードでもいいだろう。むろんキーボードは配線されているから、慎重に取り扱ってソケットを外し、新しいキーボードに交換する。

 あとは逆の手順で組みなおせばいい。作業時間は30分ほどか。
 修理などと言えないほど短時間だったが、組み上げたあとタッチパッド付近にわずかな振動を感じる。まだ異音を発するほどではないけど、この下には第2ファンが収納されている。
 ファンエラーがでるようになったら交換が必要になるのだが、部品価格を調べたらキーボードの倍もする。
 あるいは修理地獄に迷い込んだかもしれない。

丸鋸ブレーキ修理

 ようやく暖かくなってきたので木工作業をはじめたところ、どうしたことかスライド丸鋸のブレーキが利かなくなっていた。20数年前の母屋建築のために購入というから、ひどく古い機種だからそろそろ寿命でもおかしくないが、なにはともあれ修理してみないことには気が収まらない。

 冬ごもり前には異常がなかったはずで、まずはカーボンブラシ不良を疑った。二か所のカーボンを外して点検するが、長さも十分だし、片減りや変形も見られない。となればスイッチの故障の可能性が高いわけだが、あるいは接点が焼けたための接触不良か。かれこれ十年前、スイッチを分解して接点研磨で直したことがある。

 モーターは電力で回転するものだが、別の力で回してやれば電力を起こす。つまり発電機になるわけだが、このシステムを応用して丸鋸のブレーキが考えられている。
 スイッチをOFFにすると、逆接点を通じて別コイルが作動し、惰性で回転している駆動モーターをすみやかに停止させる仕組みになっている。

 まずは駆動モーター部を取り外す。3本の長ビスを外して横に引き抜き、スイッチを収めたハンドル部はタッピングビス3本で止められている。3本のコードが接続されたスイッチを裏返し、細いマイナスドライバーでこじ開けると接点部が外せる。
 シーソー状になった接点部は、スイッチ動作に応じて反対側に導通するわけで、円形の接点部をよく磨いて組み立て直せばいい。

 これで直るはずだったが、症状は変わらなかった。あるいは接点復活剤を塗ればよかったのかもしれないが、スイッチを交換したほうが確実だろう。スイッチ写真をプリントアウトして販売店に取り寄せを依頼した。

 翌日に届いた部品は品番が違っていたようだが、形状その他は問題はなく、部品価格は1000円。3色のコードの位置を違わないよう差し込み、付属のイモネジでしっかり止めればよい。むろんブレーキも無事に復活。

 ついでに鋸刃も交換して修理終了。

英字キーボード

 モバイルPCにThinkpad X61sを使い、待ち時間の多い病院通いに重宝している。もう10数年も前(IBMからLenovoに変わったころ)の発売機種だが、SSD換装やメモリ増強で高速化すれば、まだまだ十分使える。抜群の耐久性や修理部品の入手、キーボードの打ち易さを考えると、いまのところ手放す気はない。

 先日、たまたまオークションでX61を見かけた。姉妹機種とあって共通部品が多いので予備機にするつもりで応札すると、スタート価格のまま落札。送料込みでたった2千数百円ながら、けっこう新しげだし、電源も入りBIOSも立ち上がる。ただしキートップにカナ表記がない。つまり英字キーボードだったわけで、これがため応札がなかったらしい。

 英字キーボードが人気、と聞いたことがある。スタバにモバイルPCを持ち込んでキーを打っている連中は、きまってカナ表記のない英字キーボードらしい。どうやらプログラミングにはカナは使わないから、その格好よさを真似たようだとも聞いたが、そうした人たちの多くは、Macあたりのスタイリッシュさを好むだろうから、武骨一辺倒のThinkpadでは似合わないのかもしれない。

 初めてキーボードに触れたのは40数年前のことになり、ワープロだったそれのキーボードは親指シフトというものだった。やがてJIS配列キーボードを使うようになるのだが、そのさいローマ字変換とカナ変換の選択を迫られたのを思い出した。

 ローマ字変換であれば、アルファベット26文字を覚えればよい。一方、カナ変換はその倍近いキーを使いこなすことになり、数字を打つたびに入力モード変える必要がある。そのためローマ字変換が推奨されたりしたが、私自身はカナ変換を使う。日本語で小説を書いているのに、アルファベットを意識するのはそぐわない気がするのだ。

 ちなみにウチの奥さんはローマ字変換で、いかにもベテランといった感じにいそがしく打っている。それはつまりローマ字変換は、子音の表記に2文字使うことになり、当然、打鍵数が多くなるという事象があるからだ。Wikipedia「親指シフト」の入力速度の項目によれば、ある文章を入力したときの打鍵数は、親指シフトを1.0とした場合、カナ変換1.1、ローマ字変換1.7の比率になるらしい。

 またローマ字変換は子供の英語教育をダメにする、との意見もある。たとえばローマ字による母音は五つだが、英語の母音は16種類(よく知らないけど)もあるため、ローマ字変換でカタカナ英語が染みついていると、かんたんな英語の発音につまずいてしまうらしい。つまりローマ字読みが定着してしまった子供は、英語を習い始めても、ローマ字読みから脱却するのに時間がかかると言うのだ。

 どちらの変換を使うかは好みの問題になるだろうけど、とりあえずLinuxのubuntuが入ったSSDをセットし(こうした作業もThinkpadならひどく簡単)、英字キーボードを使えるよう設定する。つまり端末を呼出し、コマンド操作するわけだが、その作業中に、おや、と気がついた。

 英字キーボードだから、いわゆるUSキーボードと思っていたが、それとは配列が微妙に違っている。あるいは英国式かと調べたが、これとも合致しない。これでは設定できないため、いろいろ調べることになったが、何のことはない。いくつかのキーが記号表記になっているが、日本語配列と寸分違わない。どうやら「日本語配列カナなし」キーボードらしいのだが、それにしては表記がおかしいのでいますこし調べる必要がある。

 何ともやれやれの話なのだが、@や「」マークの表記がないのは不便で仕方がない。とりあえずプリントした白抜き文字を貼りつけ、今しばらくは使って見ることにしたが、あるいは日本語キーボードと交換するかもしれない。このあたりが容易に出来るのもThinkpadの特色ということになろう。