水道栓修理

 先日、すきま家具をつくった洗濯機の水道栓から水漏れがするようになった。家具設置のさいに水道を止めはしたが、特別に動かしたわけではないのに、水道栓と接続カプラーのあたりから、ポタリと漏れているのを発見。当然、正月休みになる前に修理しておかねばならないだろう。

 まずは漏れ箇所から、ねじ止め元栓とカプラーとのパッキングを疑った。こうした交換品のほとんどはホームセンターで購入できるし、地方ほど大きなホームセンターが多い。たとえばわが家から車で15分ほどの場所に3軒もあるのでとても助かる。
 ところが水道部品コーナーをいくら探しても件のパッキンはみつからない。となれば他店に行くしかないが、念のためと探した洗濯機部品コーナーに陳列してあった。部品代190円也。

 パッキング交換など修理とも言えないものだが、それで水漏れが止まらないとなると、ことは面倒になる。あっちこっち外して試すわけだが、水道栓を閉めるのはもちろん、安全のために室外の水道元栓を閉めたり開けたりしたので、こちらのほうがよほど手間がかかる。

 ちなみにわが家の水道は、集落が管理する簡易水道とポンプで汲み上げる井戸水との2系統がある。コーヒーや料理する水に塩素はいらない、と別系統にしてあるのだが、簡易水道に故障・断水が多いので、一種の危険分散になってとても心強い。むろんトイレや洗濯水は塩素入りの簡易水道を使用している。

 ともあれ漏れ箇所をみつけなくてはならない。結果、L型に曲がった吐水口の先端部に穴が開いていたのが原因だった。四ケ所あるネジ止め跡のひとつにひびが入り、突き抜けた穴から漏れている。
 すき間家具を設置したさい、ホース等を動かしたことで取り付けネジ部に力がかかり、ひび割れが生じたのかもしれない。

 この洗濯機は、10年前購入した電気店が設置したものだ。そのさい水道との接続は、洗濯機に付属したカプラー付きホースを使い、運んでくれたお兄ちゃんが取り付けてくれたわけだが、金属製の吐水口に大きなへこみ跡がついているくらいだから、よほど力任せにネジを閉め付けたのだろう。四本のネジは、吐水口先端ノズルの出っ張りにかかるよう、すっぽ抜けない程度に閉めておけばいいもので、いくら強く締めても水漏れには関係ない。

 原因がわかれば修理はいたって簡単。まずはホームセンターに取って返し、外した部品と同じものを購入する。ちなみに「吐水口回転型水栓」と呼ぶパーツで、先端ノズルだけなので780円也。

 先端ノズルの取り付けは、サイズを合わせたモンキーレンチを使って閉める。回転部にゴムパッキングが入るので、不必要に締め付ける必要はない。もちろんカプラー取り付けネジも同様で、4本を平均して閉めるのが大切。あとはホースを取り付け、水漏れがないことを確かめて修理は終了。

 こうしたわけで技術的には簡単な修理だった。最大の難関は、漏れ箇所を特定することだったろうか。あとはホームセンターへの行き来が大変だったけど、冒頭の写真に水滴イラストを入れ込むのに、描いたり合成したりで、かれこれ半日を要した。これが一番の手間だったかもしれない。

すき間家具

 つくろう、つくろうと思っているうちに年末になってしまった。別段、いつまでと決めていたわけではないが、極まりをつけておくほうが気持ちよく新年を迎えられるか、と手をつけることにした。

 風呂場の脱衣所に置いた洗濯機は、ログ壁との間に排水口があるのでピッタリつけられない。こうした空きスペースというのは、いつの間にか物が置かれて雑然としてしまうもので、「ちっとも片付かないわ」と前から奥さんに言われていたのだ。

 棚を造り付けるかとも考えたが、排水口のメンテナンスを考慮して、移動できるような棚家具……いわゆる「すき間家具」にすることにした。いろいろ考えているうちに、二段にする棚に金属メッシュを使用することを思いついた。これを取り外せるようにしておけば、簡単なメンテナンスなら移動せずに行えるだろう。

 金属メッシュは、ホームセンターで購入した既製品を使い、これに合わせてサイズを決めた。すき間にはめ込む家具なので、細い脚部にしても左右に動く心配はなく、木ネジ止めにしてもさほど見苦しくならないだろう、と例によってポケットホールジョイントを利用して簡単に組み上げる。

 なんだか最近は、こうした手抜き工法ばかりになっている。ついつい手早い完成を思うからだろうが、来年あたりは本格的な「ホゾ組み」で何かつくろうか、などと鬼に笑われそうなことを考えながら作業をすすめた。

 上板には、作業場の片隅に転がっていた適当なものを引っ張り出したが、それがアルダー材だったので少しおどろいた。四半世紀前の母屋建築時に格安材を大量購入し、内部造作や建具にさんざん使った残りだったからで、自動カンナで削り、ビスケットジョイントで張り合わせた。
 切削性のよさは折り紙付きだから、最後の手がんな作業もじつに簡単。ついでオイルで仕上げたが、いかにもアルダー材らしいおとなしい木目と色調を懐かしく感じた。

 脚部を組み上げたところで、スペースに仮置きしてみた。ログの出っ張りが一様じゃないので心配だったからだが、案の定、一番下の太くなったログが邪魔をしている。排水ホースの関係で広げられないので、ログを削るしかないが、このあたりが平面になっていないログ壁の欠点だろう。もっとも10mmほど削ったところで、強度その他にまったく影響がないのもログの特徴ということになる。

 ちなみに床に開いているスリットは、OMソーラーの床暖気の吹き出し口。寒さがきびしくなる今ごろには、とても頼りになる暖房装置だ。

 こんな感じに完成・設置したわけだが、奥さんがしみじみと言った。
「あら、やっとね。洗濯機買った10年前にもつくるって言っていたわね。やっと出来てよかったわ」
「ウム」
 と黙ってうなずくしかない。つまりは10年越しの極まりをつけたということらしい。