ワイパーゴム交換

 関東地方はすでに梅雨入りしている。ほぼ平年並みらしいが、はたして梅雨明けはいつごろになるだろうか。ちなみに昨年2019年の梅雨明けは7月29日、その前年2018年はひと月も早い6月29日に明けて、記録的猛暑の年になった。

 いかにも異常気象をあらわすデーターだが、梅雨入り時の日本列島に沿ったような前線の形は、おぼろな記憶ながら2018年に似ている気がする。あるいは早い梅雨明けと猛暑の訪れの前兆か。

 もっとも近ごろは、そうした経験則がまるで通用しない異常気象だから、あまり当てにはならない。そう思いながらいろいろと備えはじめているが、まずは雨の日の必須道具・車のワイパーゴムを交換しておこう。

 古い話になるが、19歳で免許を取得したので運転歴は57年にもなる。以来、いろいろな車を運転してきたし、エンジンその他の機構も大きく変わったが、ワイパーだけはまるで変わらない。

 ゴム片が付いたブレードを動かし、フロントガラスの水滴を拭き取る方法は、フォード1号車のころの手動から電動になったくらいだろうか。おどろいたことに、あの技術の粋をあつめたスペースシャトルでさえワイパーが備えられ、しかも同じ構造だったという話を聞いたことがある。

 ワイパーゴムは、いつも車検時に交換してもらっていたが、昨年中古購入した車なので、劣化した後部ウィンドのワイパーゴムを自分で交換した。

 まずアームの先に取付けられたワイパーブレードを外す。ブレードをしっかり持って矢印の方向にこじると、取付けノッチが解除されてブレードが取り外せる。むかしは金属レバーを起こして外した記憶があるが、いまは大体がこんな方法らしい。

 ペンチで挟んでワイパーゴム部を引き出し、近くのホームセンターで同じサイズを探したが、なかなか見つからない。250㎜という短いサイズなのだが、ホームセンター2軒では300㎜までしか販売されておらず、専門のカーショップでようやく入手した。

 呼番16D・250㎜とされた替えゴムで、ストッパー部分にステンレス板がはめ込まれた特殊な形で、適合車がひどく少ないらしい。取扱に注意しないと、ゴム部分の両脇に挟まった細いステンレス板が外れてしまうが、形状保持のためのものだから、もとのように取付ければ問題はない。

 ブレードの反対側から差し入れ、ストッパー部分にふくらんだステンレス部がきちんと納まれば完了。

 思いついて交換した軽トラックの場合は、替えゴム部にストッパー用の凹みがついている。そこにブレード先端の爪を入れれば止まる仕組みだ。

 ゴム交換は簡単な作業だが、ワイパーブレードの爪がきちんとゴム側の溝に納まらないといけない。右写真のように保持金属用の溝に入ってしまうことがあるので注意が必要だろう。

ついでの与太話
 どうしたわけか猿の襲来がない。いや一度、100メートル先の川岸に姿を現わしたが、ひとしきり竹藪を荒らしただけで、対岸に帰ってしまった。いつもならお泊まりして翌朝に襲来するのだが、そのまま来ずじまい。菜園にとっては大いに幸いだが、こんなことは初めてだ。
 なにやら猿どもにソーシャル・ディスタンスを取られたみたいで面白いが、これまた異常の前兆か。