都市伝説を試す

 とりあえずMacを1台所有している。iBooksに電子本を入稿するためのものだが、数年前にオークションで入手したA1181-MacBook2.1という機種は、2006年11月発売のOSX10.6.8搭載という年代ものだ。iBooksに入稿するソフト(iTunes Producer)がかろうじて使用できるものの、販売されている電子本を読むことは出来ない。iBooks視聴にはOSX10.9以降のOSが必要なのだ。

p1260135 こんな状態は少し悲しいわけで、仕方なくMacBookを新しく購入した。しかし大枚10万円超をはたいて新品を買うほどの余裕も義理もないと、ふたたびオークションにて送料込み6千円ほどの中古購入とあいなった。
 入手した2009年5月発売のMacBook5.2は、A1181の最終版。OSX10.11-El Capitan搭載可能と、初期目的は達成するらしいが、性能そのものは中古相応。いろいろ手入れが必要だった。

p1260136 まずはHDDからSSDに換装する。抽斗に転がっていたインテル80GBだが、ほとんど記録保存しないのでこれで十分。もちろんOSもEl Capitanにアップグレードする。この段階で起動速度も1分ほどと格段に速くなったが、ネット情報を頼りにPRAMをリセットしてみると、30数秒まで短くなり、まあまあの性能になった。

 問題はまったく機能していないバッテリーだ。試みに24時間ほど充電してみたが、まるで変化はない。このぶんなら互換品を購入することになりそうだが、もう一度試してみるか、都市伝説……と思った。

 試してみるのはこれで3度目。2度はまるで変化なしの見事な失敗。だからこそ都市伝説なのだろう。そうしたバッテリーの冬眠復活法を、懲りずにまたまた試そうというのだから、正月早々おめでたい話なのである。

 バッテリーを冷凍して復活させる、というネット情報はいくつもあり、なぜ復活するかの解説を読んでもほとんど理解不能だし、どれが正しいのかは全然わからない。以下は今回試した方法と結果。

collage_fotor
●バッテリーを真空パック→2日間冷凍→解凍1日→この順序をたどって充電を開始。
●オレンジ色の充電ランプがグリーンに変わる→はじめのうちは充電された気配はまったくない→数回くり返しているうち電源データに変化があらわれた→さらに数日間充放電をくり返す→するとバッテリーは復活したのだった。

collage_fotor-3b

「今すぐ交換」の表示が出るが、いまのところバッテリーのみの起動も可能になった。いつまでもつかはわからないが、とりあえず成功したことだけを報告する。むろんお試しの際の保証はない。