何だか判じ物のようなタイトルだが、先日のハム作りのさい、この二つを一緒に燻製にしてみた。と言っても市販の製品を利用しているのだから、味付けも熟成もなし。ただ煙をかけただけのものでしかない。
したがってコツなどもないわけだが、要は煙が付着しやすくなればいい。チーズは冷えているとスモーカーで温められて結露する。それでは煙がつかないので、外装をとりのぞいた状態で常温にもどしておく。
同じくたくわんも、漬け汁を洗い流し、水分をよく拭き取って一時間ほど風乾した。
今回のハム作りは、すこし強めに燻煙するつもりでいた。最後にボイルするせいかスモーク味が薄く感じたからで、そのぶんチーズやたくわんには丁度いいかもしれない。樽スモーカーのなかにハムとたくわんを吊るし、その上に置いた網にチーズをならべた。
ハムとたくわんを隣り合わせで燻煙するため、もしや匂いが移ったりしないかを心配した。たくわん臭いハムなんてあまりゾッとしないが、6時間の燻煙作業だったが、まったく問題はなかった。
使ったチーズは、プロ食材市場で一番安価なプロセスチーズだが、スモーク味が加わって、ひと味アップ。色合いもわるくなかった。
比べてたくわんは、もともとの色と笑っちゃうぐらい差がなく、味はそれなりに付いているが、漬け物味とスモーク味がぶつかり合って、ぼけたような印象しかない。
かくて見事な失敗作で、秋田名物の「燻りがっこ」と比べるのが恥ずかしい味、とだけ報告しておこう。