先だって入手した薪原木は、ご近所での伐採とあって、欲張って枝部分まで運び込んだ。そのせいで二股や曲りが多く、短尺な原木になった。どうせストーブサイズ(36センチ)に玉切りするのでかまわないのだが、当然、端材が多く出てしまう。
端材と言えども燃えないわけでなく、コロ薪と呼んで重宝しているが、薪棚に積みあげられないのが玉に傷。そこで屋根付きのコロ薪小屋をつくってあるが、どうにも収容しきれないので仮設小屋を増築することにした。
前につくった小屋のとなりに、同じく樹脂パレット(1×1.2m)を基礎代わりに敷き詰める。地面を平らにならし、湿気除けに古シートを敷いたうえに2枚ならべた。
パレットに柱を固定する穴がない。そのため杭を打ち込み、柱と連結させる。仮設とは言え、4、5年はもたせたいと、余っていた樹脂製を使えたので腐りの心配はない。きっちり打ち込んだ杭に2×4材の柱を立てる。さほど厳密ではないけど一応は垂直を確かめ、長いビスで固定する。
柱の高さは既存の小屋に合わせてあるが、奥は10㎝短い。パレット幅が1mなので1寸勾配の片屋根になり、既存の小屋に2.6mの横材をわたして梁とし、1.8mの垂木を取り付けるが、その前に壁を造作……と言っても撤去したヤギ放牧場で使っていた扉を打ち付けるだけ。
古い扉だから、当然、ぴったりとは行かないが、コロ薪がこぼれない程度の隙間ならOK。扉を固定するため中間に柱を立て、その上の部分にはザラ板を張り付けた。余り材を安く手に入れたが、仮設小屋にヒノキ材はすこし奢りすぎか。バラしても使えるようビス留めにした。
ヒノキのザラ板は、垂木の上に交差するように張り付ける。一応、45㎝間隔だが、垂木はすこし広め。いずれにしろ柱や梁がやわなので上には乗れないが、幅180㎝なので両側から手をのばしてビス固定すればいい。
雨除けとなると、ポリカボネートか塩ビの波板が普通だが、なにしろ仮設小屋だから、とにかく安価に仕上げたい。そこであるホームセンター見つけたのがプラダンボード。3×6尺1枚が200円ほどと格安で、店によってプラ段ボール、養生シートなどの商品名になっている。ちなみにここでも販売している。
3枚をならべ、3㎝ほど重ねて幅広のテープで止めた。ビニールハウス補修用テープが接着性、強度ともに使いやすく、表裏ともに貼り合わせたほうが丈夫だろう。
3枚貼り合わせ、約1坪半の大きさものを屋根にのせる。きわめて軽いので作業は簡単だが、そのぶん風には弱い。無風を選んですばやく固定する。
ビス留めするが、径が小さな亀座やワッシャーでは心許ないので、マルチや防草シートを止めるプラスチック製台座を使った。亀座を押さえに長めのビスで止めた。
大して広くはないが、半透明の屋根なので明るく気持ちがよい。とりあえず運び入れてみたが、軽トラ5、6台分ぐらいは収容できそう。それでも足りないかもしれない。
あとの心配はプラダンボードの耐候性。果たして4年を耐えてくれるだろうか。
追加修正 プラダンボードの耐候性は全然なし
たった4ヶ月ほどでボロボロになった。紫外線の影響だろうが、詳細は2020/07/18の記事をご覧下さい。