たぶんハクビシンと思える侵入者に囓られ、今年は全滅か、とかなり落胆したバターナッツが、復活したように実りはじめた。
囓られた果実を取り除いたことが、あるいは摘果効果のように効いたのかもしれない。養分がまだ固く青い実に届くようになったのだろう。
今度こそ囓られないよう対策を施したいが、初めに考えついた虫かご状の入れ物は見つけられず、かわりに採用したネットのような軟らかな素材だと、ネットごと囓られてしまい失敗している。
囓っても破られない固いビニール袋を考えたが、なにしろ炎天下の畑だし、風が入らないのでは蒸れてしまうに違いない、とすぐに却下。
そこで100円均一で購入したプラスチックかごを利用する。実がまだ青いうちにかぶせてしまうわけだが、ハクビシンの手や指が入らない程度のかごを選ぶ必要があるだろう。多少目が細かくても風が通れば、実がむれることもないはずだ。
もちろん被せただけではダメだろう。上に重しを乗せてもいいが、ハクビシンに押されて落ちるようでは台無しになる。いろいろ考えた末、マルチ押さえの針金の利用を思いついた。
かごの左右二か所にドリルで穴を開け、針金を差し込んで地面に固定してしまえばいい。
ただし、この方法では棚づくりの果実には使えない。地這えになるよう移動させたいが、実を持って動かすと、あんがい簡単にヘタが折れてしまう。とりあえず地這えを処置することにし、ツルを持って場所移動させるなど気を遣った
それでも10個ほどの地這えに保護かごを被せることが出来た。このまま育ってほしいが、いまのところ被害はない。
ハクビシンが諦めたとは思えないし、それらしい足跡も発見されたが、悪さをした気配はない。あるいは果実が熟していないためかもしれない。
この程度の思いつきで「人事を尽くした」とは言えないが、とにかく「天命を待つ」気持になっているところだ。