酷暑対策・窓用エアコン

 やはり異常気象だったのか。気象庁の発表によれば、先月の平均気温が3℃も高かったらしい。もちろん史上最高だったのだが、こんな数字を見せられると、この夏の猛暑が思いやられる反面、どうやら予感が当たりそうだ、とうなずいたりしている。

 2月中旬の大雪のころ酷暑対策をスタートさせた。去年、試しに窓用エアコンを入手しての実験を踏まえて決めている。むろんオークション購入の中古品だが、案外の冷房性能を発揮し、はじめ考えていた室外機付きエアコン導入が大幅な予算オーバーだったので、ならぱと窓用エアコンに変更したのだ。

 それにしてもエアコンか、といまさらのように思う。移住したころの日光は一流ホテルでさえ冷房なしが普通だったし、天然氷を切り出すような土地柄だけに、夏の涼しさは格別。夜、窓を開けたまま寝入って風邪をひきかけたことが何度もあるくらいで、むろんセルフビルド計画にエアコン導入など考えもしなかった。

 そうしたわけでエアコン導入には専用コンセントの追加工事が必要なのがわかった。どの程度の工事費か調べてもいないが、窓用エアコンならまったく無用だし、取り付け工事も自分で行える。さらには格段に低価格なのがいい。むろんオークションでの中古機入手になるわけで、その結果次第では複数導入を考えてもよいだろう。

 かくて大雪をながめながらエアコン探しのオークション調べとなった。こんな時期外れなら応札がすくないだろう、との目論見だったわけだが、それが奏功したにちがいない。送料とほぼ同価格という低さで落札。17年製と15年製の2台入手したが、カバーを外して点検したところ機能に問題はなさそう。当初計画の三分の一ほどの費用ですんでしまった。

 ただしわが家は、米国製のペアガラスの木製サッシ。エアコンメーカーが推奨するアルミ製取付枠は、ほとんどがアルミサッシ対応だから使用できない。そこで丈夫なナラ材を使って組みあげることにしたが、すべてビス止めにしたのでさほどむずかしい加工はない。木取りをふくめて2日の木工作業だった。

 しかし25㎏もの重さがあり、木枠をサッシにはめ込むだけては荷重を支えきれない恐れがある。丈夫な棚受けをつくり、窓を支える窓台にビス止めすることにした。
 こんな仕上がりだが、アルミ製の無粋さとくらべるまでもない。しかし、まあ、それもこれも計画どおりの性能を発揮してくれての話になるだろう。

 とりあえず奥さんの部屋とベッドルームに取付け、そのあと客間にも導入したが、吹き抜けにある書斎はとうてい無理だろうし、取り付けられる横開きの窓もない。もともと夏の仕事は、いくらか涼しい一階の和室でしているのだが、ここでは別方式での冷房を計画している。