懸案にとうとう手を付けた。母屋をセルフビルドして以来、一度も手を付けていない懸案ものがいくつかあり、そのひとつがキッチンのレンジフードの清掃だ。ちなみにセルフビルドは1994年だから、なんと25年ぶりということになる。
むろんフード前面のフィルターは何度か洗っていたわけだが、ファンその他を外しての本格的清掃は一度もしていない。なんとか作動しているようだが、スイッチ動作やファンの回転がもっさりした感じになり、これ以上は待てないといった状況。ふつうならリニューアルだろうけど、とりあえず分解掃除で様子をみることにする。
まず前面のフィルターを取り除き、スイッチからのびたケーブルを引き抜く。これで大きく覆ったフード部分を外すことができるので、あとの清掃や分解がずっとやり易くなるだろう。
ついで回転するシロッコファンを引き抜くため、カバーを止めた蝶ネジとファン中央のノブを反時計回りにゆるめて取り外す。引き抜いたシロッコファンには、油汚れがこびりついている。洗浄液に漬け込んでおくと洗いやすく、どうしても摂れない汚れは、ヘラなどで削り取るしかない。
フードやファンカバーは、外に持ち出して洗浄する。また動きが鈍ったスイッチも取り外して掃除するが、電気部品だけに水分のある洗浄液の使用は注意が必要だろう。潤滑オイルを降りかけて掃除してみた。
油汚れを除去するには、洗浄液にしばらく浸しておくのが有効だが、大きなものや外せない部分はそうもいかない。洗浄液の原液を霧吹きで吹きつけ、濡れたところをペーパーなどで覆っておいた。ラップを使用するのもいいらしく、ドライヤーで温めると油がゆるんで取り易いとの情報もある。
最大の難関は、シロッコファンが入っている円形カバーだろう。回転するファンから飛び散った油が、壁面にべったりとこびりついている。洗浄するわけにもいかないので金属ヘラでこすり取るしかない。
よく見えない底部をこすったら、グニャと嫌な手触りがしたのは、金属へらの先に真っ黒な油がべっとりとすくい取れたからだ。円形の底部には、タール状の油が1センチ近くもたまっていた。
とにかく悪戦苦闘だった。この程度の成果で勘弁してもらうことにしたけど、いっそ業者に依頼したほうがよかったのかもしれないが、結構な費用を請求されるだろうし、あるいは新しい導入を勧められたかもしれない。
組み立て直したあとは異常なく使用できている。動作もいくぶんか軽くなったようなので、まずはひと安心だが、まだ懸案がいくつか残っている。