薪づくり2018

 2018年の薪づくりをやっている。ご近所が伐採した栗の木を頂いてあるが、近いこともあって薪になりそうな直径10センチほどの枝まで運んであるので、まずはそのあたりから片付けはじめた。

 伐採が5月とあって季節もよくなかった。すでに水を吸いあげてやたら重く、運ぶのに苦労したし、いくら腐りにくい栗の木でも、白太(樹皮に近い若い木質)の多い枝部分は、早めに処理しておくに越したことはない。

 運動不足の冬に割ってやるか、と思っていたが、今年は雪が多そうな予感がしている。しかも酷暑の夏だっただけに、水分の多い樹皮にキノコが生えだしていた。そこで手をつけたわけだが、さいわい木質部に腐りはないので枝部分だけ処理し、残した太い幹部は来春に割る。

 薪づくりは、ストーブに入る長さ(36~37センチ)に切り揃える「玉切り」から始め、短くて薪棚に積めないコロ薪(端材)とを選り分けるが、枝部分は曲がりや別れが多いぶん手間がかかる。さらに今年の原木は短尺だったので、どうしてもコロ薪が多くなってけっこう時間がかかった。

 栗の樹皮は厚く、しかも枝には量が多い。冬伐りなら樹皮がかたく締まり、そのまま乾燥させることもあるが、今年のように水分を多く含んでいると、乾燥中に剥がれだし、当然のことに虫も入りやすい。
 いずれは燃やすため室内に持込むわけだが、ボロボロ崩れたり、虫が這い出してくるのには閉口する。「きれいに剥がしておいてね」と奥さんにも言われている。

 薪割り機にかけると大部分の樹皮は自然に剥がれてくれるが、節などに固着した部分は、斧などで取り除いてやらねばならない。この作業がちょっと面倒だし、量が半端ではない。結局、軽トラに3台分ほどの量を処理する羽目になった。

 割ったあとは積みあげ作業だ。今年は玄関わきのコンクリート基礎に沿って積みあげるが、斜面下の作業場で軽トラックに積み込み、ほんの30メートルほど移動させては積みあげてゆく。
 もちろん手作業になり、薪1本で2キロ近い重さがある。それを一本ずつ運び、積むのだが、全体で何キロの重量になるのだろうか。積んだ本数を数えてみるか、と毎年のように思ったりするが、試したことはない。

 玄関わきには軽トラ5台分が積み上がった。これで3ヶ月分、いや2ヶ月半ぐらいで燃やしてしまうだろう。小屋に運び入れたコロ薪が約1ヶ月分、残りの幹部で2ヶ月分ほどの薪になるだろうか。こんなふうにして毎年の薪づくりが行われるのだ。

 見やすいところに年号を書き入れておいたが、ちなみに今年は、15年に割った残りと16年物を燃やす。18年と書き入れた今年の薪は、2020年の東京オリンピックが終了した冬に焚くことになるだろう。