先週お伝えした部屋干しのための部材購入は、軽トラックでホームセンターに向かった。なにしろ長いステンレス物干し竿を買うのだから当然なわけで、その途中に「ついでだから買っておこう」と考えついた。
思いついたのは階段手すりの改修だ。昨年腰を痛めて階段上り下りに支障があり、手すりがなかった上部に2mの丸棒を急ぎ取付けた。それより下側は、2×6材を使った平らな手すりがあったからだが、途中で形状が変わるのは、どうにも使用感がよろしくなかった。
以来、手すり改修を考えていたわけで、ついでにと長さ4mの木製丸棒を購入した。本当ならもう少し長さが必要だったが、それ以上のものは販売されていないので仕方がない。設置済の手すりを延長部に使うため同色のポールを選び、同時に延長パーツを購入する。
前回設置した手すりは、やや位置が高いのが気になっていた。
「さらに加齢がすすんだら、反対側の壁に低くて使いやすい「手すり」をつくることになるかもしれない」
と書いておいたが、使ってみると高さはさほど気にならない。むしろ反対の壁に新たに手すりを取付けると、そのぶん階段幅がせまくなるほうが使いにくいと思えた。
そこで改修する手すりは、既存手すりを下まで伸ばす方式に決めた。つまり下側の平手すりに重ねた形で、丸棒手すりを造り足すことになる。購入した4m丸棒をテープで仮止めし、完成した感じを確かめた。
階段途中にあるログ梁とをどう交差させるかでずいぶん悩んだ。梁と触らぬよう取付けると、あまりに高い位置の手すりになってしまう。結局、梁を削り、丸棒を埋め込む方法を採用。太い丸太梁なのでこの程度の加工では、強度的影響はまったくない。
丸棒の幅にノコ(鋸)目を入れ、間をノミ(鑿)でさらう。いままでの手すりと同じ高さにし、既存のエンド金具を使うには、丸棒が半分埋まったくらいでピッタリだった。他部分の取付けを終えたあと、浮き上がりが気になったので、見えないむこう側からビス固定した
丸棒最上部を延長パーツで角度を変え、その先の延長部40㎝は、古い丸棒を切り詰めて使用。同じく既存の受け金具で固定し、ネジ止めした先端部は、柱にあわせて削り、古いキャップも半分に切り落として接着した。
反対側の下部先端は、柱の手前でエンド金具を使用した。3本のビスで固定するようになっているが、電動ドリルを使うにはログ柱がどうしても邪魔をする。直角アングルやフレキシブル・アダプターもダメで、結局、手回しドライバーを使用。下穴も開けられないのでかなり苦労して固定した。
手すりの上に丸棒の手すりが乗る、という奇妙な完成になったが、手を置くだけの平手すりより、握れる丸棒のほうが力を入れやすく、ずっと安心感があるのがよかった。