コンポスト荒らしが出没している。いつもは菜園の奧、あまり目立たない場所に設置しているが、連続して荒らされている。そこで母屋の近くに移してみたが、やはりダメであった。
母屋から見えない方角に穴が掘られているのは、多少は警戒しているのだろうか。当然、穴を埋め戻しておくが、毎晩のように荒らされてしまうのだ。
穴の大きさからみると、さほど大きなケモノではない。コンポストの生ゴミを処理しているだけで、さしたる実害があるわけではないし、どうやら菜園を荒らすケモノとは別種のようだ。しかし、こやつの出没が菜園荒らしを誘わないとも限らない。
そこで罠を仕掛けることにした、と言っても捕獲・駆除するほどのこともない。すこし脅して懲らしめる程度にするため、小鳥むけのバードトラップあたりを考えた。
そこで参考にしたのが、このYouTube……。
いかにも楽しげにバードトラップを仕掛けているのは、どこぞの南の国の少年だが、それを北国の80近いジジイが真似している、という図式。
仕掛けはごくごく簡単。ひもで輪をつくり、ゴムの弾力を利用して閉じる方法。YouTube画面ではペットボトルが使われているが、省略してもかまわないだろう。
ポイントは、ゴムの先をどう固定するかにある。ゴム先に爪楊枝を取付けてコンポストの底に引っかけ、それを小さな木片で押えておく。これに触れて外れると、ゴムが縮んで輪にした水糸を引っ張る仕掛けだ。
ゴム先に連結された水糸でつくった輪は、周囲の土に数カ所ほど軽く埋めておく。50センチほど伸ばしたゴムの片方は、土に挿した木片にむすびつけておいた。
さて、翌日
ゴムが2メートルほども伸ばされていた。が、それらしいケモノの姿はなく、ゴム先が近くに植えてあったソラマメの霜除けに引っかかっていた。
どうやら閉じた水糸にビックリ仰天、暴れまくってなんとか逃れたようで、あるいはゴム先の爪楊枝が、霜除けの不織布に引っかかったのが原因だったかもしれない。
そばにあった足跡がそやつらしく、どうもイタチの仲間のような気がする。
なんにしても大いに脅したことは間違いなく、その後、3日ほどが経過したが、あらわれた気配はない。
ちなみに再度仕掛けたトラップでは、ゴムをゆるく止めて赤いテープを結びつけてある。ひょっとしたら赤テープをきらめかせて逃げ回るイタチが見られるかもしれない。