新しい薪棚をつくる

 中国発の新型肺炎に世間がやたらと騒がしい。政府の慌てぶり、無能ぶりは目も当てられないが、まるで9年前と同じだぜ、とうそぶきつつ薪づくりを始めている。別段、その泥縄ぶりを当てつけるつもりはないけれど、20と印を書き込む今年の薪は、3年先の2023年冬に燃やす予定だ。

 これだけ長く保存するためには、しっかりした雨仕舞いが必要だが、屋根付きデッキや軒下の薪置き場には、すでに2年分以上の薪が積み上がっている。いろいろ片付けて多少の空きスペースをつくったが、とても足りそうもないので、新しい薪棚をつくることにした。

 去年、置き場所に窮した薪の一部をシートを掛けて保存したが、カビがひどく、キノコが生えたところもある。どうやらシートによる蒸れが悪いようで、多少雨に濡れてもすぐに乾くほうが良さそう、と風通しに留意した薪棚を考えてみた。

 コンクリートブロック2箇と2×4材を用意する。そのブロックはきっちり水平を保って設置。ここがいい加減だと、薪の重さで次第に傾いてしまう危険がある。

 差し込む2×4材の高さは適当だが、ブロックにあわせて80ミリ幅に切る。差し込み深さは7センチほどで、底の地面と接触しないほうが腐り除けになるか。

 ブロックに差し込んだ2組の縦材を、3メートルほどの長い横材でビス留めする。草が生えぬよう手持ちのアスファルトシングルを敷いてみたが、なくてもかまわないだろう。

 縦材が開かないよう頭部を細板でつなげて置いた。あるいはロープでもよいかもしれない。
 どんな屋根にするかはまだ決めていないが、とりあえず薪を積み上げて様子を見た。

 雨除けにはカラーのブリキ板かポリカボネートの波板にするつもりだったが、余っていた60センチ幅のあぜ波板を使う。簡単に連結できて具合がよく、あんがいスタイリッシュな感じ。片方に5センチの角材を渡し込み、風で飛ばされぬようビス留めするが、4ミリ厚の固い素材なので普通のビスでも十分止まる。

 ゆるい片屋根だし、庇が浅いので、たぶん雨に濡れるだろうけど、風通しがいいのですぐ乾いてカビないはず。このまま1年間は様子見とする。

 とりあえず3メートル長で1台作ってみたが、まだまだ足りないので追加製作する予定。設置場所の関係もあるので、あるいは別タイプを考えるかもしれない。

 それより先にコロ薪の収容場所をつくらねばならない。なにしろ原木が短尺なので端材の薪が多い。既存のコロ薪小屋を建て増しする予定だが、それは次回にお伝えする。


今月のKindle無料キャンペーン
2020年3月12日~3月16日PDT