階段手すりの設置

 先週来、腰を痛めてひどく苦労している。このところ台風や大雨がつづいているため、外置きしてある板材の濡れが心配になり、空き家になったヤギ小屋に移動させはじめたのがいけなかった。たいした重さじゃないと思ったが、その夜から腰痛がはじまった。
 当然、板材運びが原因だが、遠因として加齢が作用しているのだ。

 とくに寝起きが大変だ。腰にひびかぬようソロリと起きあがるが、階下に下りるのにひと苦労する。手すりにすがりながら一歩ずつ足を運ぶわけだが、肝心の手すりが上半分には造っていない。

 丸太の柱や柵、あるいは反対側の壁に手を添えることになるが、つかむわけではないのでかなり心許ない。油断して手を滑らしたりすれば足を踏み外しかねず、その心配が腰にズキンとひびいてくるのである。

 既存の手すりを延長させればよいわけで、とりあえず糸を張ってみたが、当然、同じ造作ということには出来ないし、痛む腰では作業にならない。一週間ほど回復を待つことにしたが、腰が治ってしまえば、あわてて作業することもないかとも思った。

 しかし遠因である加齢はさらにすすむわけで、いつ腰痛再発となるかもしれん、と自分に言い聞かせて作業を開始。

 ホームセンターで35ミリ丸棒のほか、金具2点、エンドキャップを購入。これらを張った糸にあわせてネジ止めすればいいので、作業そのものは簡単に終わる。

 ちなみに既存の階段手すりは、1メートル強とやや高くセルフビルドしてある。これは建築基準法施行令第126条(屋上広場等)の第一項に

「屋上広場又は二階以上の階にあるバルコニーその他これに類するものの周囲には、安全上必要な高さが1.1m以上の手すり壁、さくまたは金網を設けなければならない」

 とあるのに準じたからだが、正確にはこの手すりは「二階以上」ではない。つまりこれほど高くする必要はなく、基準法のどこにも階段手すりの高さについての記述はない、とあとで知った。

 じっさい高すぎて少し使いにくい手すりになってしまうが、デザイン上の見栄えもあるので延長線上に造作しておいた。さらに加齢がすすんだら、反対側の壁に低くて使いやすい手すりをつくることになるかもしれない。


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