母屋の裏手にまわる道は、玄関の下から登り坂になっている。坂道そのものはコンクリート舗装してあるが、下の敷地は砂利敷きなので境目にどうしても段差が生じる。わが家の所有車はいずれも四駆だから問題なく登坂するが、灯油やプロパンの配送トラックなどが引っかかってタイヤを空回りさせてしまい、梅雨時からの軟弱路面のせいもあって段差がますます深くなってしまった。
何度か砂利を入れたがくり返しなので、なんとかして段差を埋めなくてはならない。
行きつけのホームセンターで簡易舗装用のアスファルトを購入した。ずっしりと重い20㎏入りだが、量としたらさほどでもない。これで約2000円は安くない値段だし、段差を埋めきれるか心許ないが、とりあえず工事してみることにした。
まず生えている雑草を処理する。舗装を突き上げて生えてこないよう根っこごと引き抜いたあと、地面をハンマーで叩いておいた。あるいは砂利を入れて転圧すべきかもしれないが、湿った下地でも工事可能と説明書きにある。
指の先ほどの小砂利にアスファルトと添加剤がまぶしてあり、その添加剤が蒸発するときに固まるらしい。段差をゆるやかな斜面になるよう敷きつめるが、最低でも1センチほどの厚さが必要のようで、そのあたりの加減さえ注意すれば問題はない。
敷きつめたあとはスコップの背で叩くように締め固める。そのさい1センチほど目減りするので余分に盛るときれいに仕上がる。車のタイヤで転圧するのも効果的、とも書いてあったが、面倒なので靴で踏んづけただけで終了させた。
すぐに車を通行させても支障はなく、翌日には十分固まっていた。あとはどれほどの耐久性があるかが問題で、たぶん真冬の霜で浮き上がってしまうだろうことは覚悟ずみだ。