デッキ用の小机は、丸太を重ねたログ壁(柱間に丸太を落とし込むピーセンピース壁)の前に設置する。花を飾ったりするのにちょうどいいはずだし、引き出しもつくるので小物を収納するのに便利だろう。東西に2台つくることにした。
脚部は角材と板を組み合わせ、テーブルと同じくポケットホールジョイントで接合する。その上にのせるトップボード(甲板)は、約40センチ×85センチの大きさが必要だが、うち一枚は貼り合わせになった。接合面を平らに削り、ビスケットジョイントを使って接合した。
引き出しづくりは、材料も多いし、手間がかかる。前板の欠き込みは、ルーターを使えば簡単だが、ビットなどのセットが面倒なのでテーブルソーで切り落とした。底板を差し込む溝をミゾキリで掘り、組み上げには、ボンドとビスを使った。
軟材を考慮して強力に接合するためだが、出来上がりに反りが生じたのは、ビスを締め付け過ぎたためだったらしい。
引き出しの奥行きが30センチしかないため、つい引っ張りすぎて落下しやすい。そこで落下防止のため、奧板にこんな金具をビス止めした。立てると上桟に引っかかり、横に倒せば引き出しが抜け出せる仕掛けだ。
塗装にコーヒー染めを試してみた。石鹸作り用に買い置いたインスタントコーヒーを濃いめに溶かし、ただ塗りつければよい。作業中、コーヒーのいいかおりが漂ってなかなかに快適だった。もちろん乾いてしまえば触っても色移りはないが、濡れたときのために薄めのウレタン塗り・耐水ペーパー400番での研ぎ出し仕上げを施した。
濃いウォルナット色のログ壁前に置くには、ちょうど良い色合いになったようだ。また引き出しの把手に、長めの自然木をあしらったのもわるくなかった。