PC作業では、5年ほど前からデュアルモニターを使っている。その内の一台が赤っぽく映るようになった。とくに起動時がひどく、1分ほどすると通常にもどるが、その時間がすこしずつ長くなっている。調べてみるとどうやらバックライトの故障らしく、起動時の異常は初期症状のようだが、いずれは映らなくなってしまうのは必至だろう。
一応修理を考えてみたが、もともとオークションで手に入れた中古機である。わざわざ修理代をかける価値もないように思われ、あるいは残った一台の寿命も近いように思えてくる。いっそ最新の4Kモニターにするか、と価格を調べてすぐさま撤退。やはり中古購入ということになった。
手に入れたのはEIZO製の17インチ2台だが、ちょっと困った。高さ調節が足りずに低くならない。キーボードを収納できるよう自作の机上ラック(最近はデスクトップシェルフなどと呼ぶようだ)を使っているせいで、モニターが高い位置になってしまうのだ。
キーボード歴30年以上になるのに、いまだブラインドタッチが修得出来ない身には、高い位置のモニターをいちいち見上げるのは非常にわずらわしい。モニターアームを使えばいいようだが、ぴったりした機種はみつからず、なにより費用をかけるのはよしとしない。ならば当然、作ってしまうのが一番の方法なのである。
設計というほどのこともない。モニターの背後には、VESA規格のネジ穴が空けられている。EIZOでは10㎝間隔だが、サブ機のSONYモニターは7.5㎝だった。このネジ穴を利用し、端材+合板にL型金具を組み合わせたスタンドを取り付ければよい。
取り付け用のネジ穴は、4M(ピッチ0.7)で深さ10㎜ほどに空けられているが、写真の場合、合板の厚さ5㎜を考えて、新たに4M×12ミリを用意した。トラス型かナベ型がよいが、なによりネジ山が一致していることが大切で、無理にねじ込んでモニター側を痛めないよう注意したい。