結露20年か

 そろそろ足場の撤去か、と考えていたときの漏水だった。二階北面の書斎横のトイレの天井から、ぽたぽたと水が落ちてくる。量はワン・フィンガー(古い!)と大したことはないが、雨も降っていないよく晴れた日に二日もつづけて……。こりゃ何事だ……??

 とりあえず足場撤去は延期して、鈑金屋さんに電話をかけまくる。さいわいストーブの煙突塔を作ってもらった鈑金屋さん(川ちゃん)が手が空いていて飛んできてくれた。
「雨漏りが凍り、晴れて解けだしたのかもしれませんね」

 まずは足場作りからはじめたが、初日はこれで終了。本格作業は明日からということになるが、なにせ北面屋根だけに、霜が降りた朝のうちは危険すぎて登れない。
 お昼近くになって作業開始。もし雨漏りだとすれば、カネ勾配と4寸勾配をつないだ妻壁あたりと目星をつけていたが、横葺きのステンレスを剥がし、敷いてあるアスファルトシングルを取り除いてみても雨漏りの痕跡はまったくない。

「ここじゃないとすると……」
 と漏水付近のステンレスを剥がしてみる。野地板がしっとり濡れている。
「結露です。よくあることでさして問題はありません」
 すると漏水の原因は何だ? 野地板を剥がしてみることにした。

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 ちなみにわが家の屋根には、野地板と天井板の間に現場発泡ウレタンを吹き付けてある。60㎜ほどの断熱層だが、結露水はこのウレタンに阻まれて天井板まで届かないはずだ。現に野地板を一列だけ(合板じゃないのが幸いした)剥がしてみても、ウレタン表面に濡れた感じはない。

 はて? どうしたものか、と首をひねりつつ少し奥まで手を差し入れてみると、ピチャッと水の感触。指で探ってみると、ウレタン層の凹み部分に2㎝ほどの深さに水が溜まっている。写真は撮れなかったが原因はこれだろう。

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 結露した水は、ウレタン層を軒にむかって流れ、その途中でほとんどが蒸発する。ところがウレタン層の凹みにすこしずつ溜まり、限界を超えると、表面張力で盛り上がった水(ワン・フィンガー分)が流れて漏水する……という結論に達した。
 溜まり水(あるいは20数年分か)を取り除き、水が溜まりそうな凹みに発泡ウレタンを吹き付けておいた。いまのところ漏水はない。

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